学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0266

理由で解く 臨床医学各論

Q0266 呼吸器疾患

出典:あマ指 第8回(2000) 問題89
問題
リズムの異常を伴う呼吸はどれか。
選択肢
1 頻呼吸
2 徐呼吸
3 過呼吸
4 ビオー呼吸
解答
正解4(ビオー呼吸)
解説
✗ 1. 誤り
頻呼吸
頻呼吸(tachypnea)は呼吸回数が増加した状態(成人で20回/分以上)であり、呼吸数の変化である。リズムの異常ではなく、発熱・肺炎・心不全などで出現する。呼吸のリズムは規則的である。
✗ 2. 誤り
徐呼吸
徐呼吸(bradypnea)は呼吸回数が減少した状態(成人で12回/分未満)であり、呼吸数の変化である。リズムの異常ではなく、麻薬中毒・脳圧亢進などで出現する。呼吸のリズムは規則的である。
✗ 3. 誤り
過呼吸
過呼吸(hyperpnea)は1回換気量が増加した深い呼吸であり、換気量の変化である。リズムの異常ではなく、運動時・代謝性アシドーシス(クスマウル大呼吸)などで出現する。呼吸のリズムは規則的である。
✓ 4. 正しい
ビオー呼吸
ビオー呼吸(Biot呼吸)は無呼吸と不規則な呼吸が交互に出現するリズム異常の呼吸パターンである。延髄の呼吸中枢の障害(髄膜炎・脳炎・脳腫瘍など)で出現する。チェーン・ストークス呼吸(周期的に浅く→深く→浅くなる呼吸と無呼吸を繰り返す)とともに周期性呼吸に分類される。
ポイント
  • ビオー呼吸は不規則な呼吸と無呼吸を繰り返すリズム異常の呼吸であり、延髄障害を示唆する重要な徴候である。
  • 頻呼吸・徐呼吸は回数の変化、過呼吸は深さの変化であり、いずれもリズムは規則的である。
  • チェーン・ストークス呼吸も周期性呼吸の一つで、心不全・脳血管障害などで出現する。
  • 呼吸パターンの異常は中枢神経障害や重篤な全身状態を反映するため、鑑別が重要である。
  • 重要用語: ビオー呼吸、周期性呼吸、延髄障害、チェーン・ストークス呼吸 を正確に理解しておくこと。
比較表
呼吸パターン 特徴 原因疾患
ビオー呼吸 不規則な呼吸と無呼吸を繰り返す(リズム異常) 延髄障害(髄膜炎・脳炎など)
チェーン・ストークス呼吸 浅い→深い→浅い呼吸と無呼吸を周期的に繰り返す 心不全・脳血管障害
頻呼吸 呼吸回数増加(20回/分以上) 発熱・肺炎・心不全
徐呼吸 呼吸回数減少(12回/分未満) 麻薬中毒・脳圧亢進
過呼吸(クスマウル大呼吸) 深く大きい呼吸 代謝性アシドーシス・運動
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題89|リズムの異常を伴う呼吸はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題89|リズムの異常を伴う呼吸はどれか。
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