学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0267

理由で解く 臨床医学各論

Q0267 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題70
問題
マイコプラズマ肺炎で正しい記述はどれか。
選択肢
1 ウイルス性の疾患である。
2 水痘様の発疹が出る。
3 頑固な咳を伴う。
4 成人に感染しない。
解答
正解3(頑固な咳を伴う)
解説
✗ 1. 誤り
ウイルス性の疾患である。
マイコプラズマはウイルスではなく、細胞壁を持たない最小の細菌(Mycoplasma pneumoniae)である。通常の細菌とウイルスの中間的な大きさであり、細胞壁を持たないため、ペニシリン系やセファロスポリン系抗菌薬は無効である。マクロライド系や新キノロン系抗菌薬が有効である。
✗ 2. 誤り
水痘様の発疹が出る。
マイコプラズマ肺炎では水痘様の発疹はみられない。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus)による感染症で、全身に水疱性発疹が出現する。マイコプラズマ肺炎では呼吸器症状が主体である。
✓ 3. 正しい
頑固な咳を伴う。
マイコプラズマ肺炎の特徴は頑固な乾性咳嗽である。39℃近い高熱と空咳が特徴であり、夜間眠れないほどの咳をしばしば認めるが、膿性痰は出ない。若年者では頻度の高い肺炎である。
✗ 4. 誤り
成人に感染しない。
マイコプラズマ肺炎は若年者(小児〜若年成人)に好発するが、成人にも感染する。若年成人での肺炎の原因として重要であり、全年齢で発症しうる。
ポイント
  • マイコプラズマ肺炎は頑固な乾性咳嗽(空咳)を特徴とする異型肺炎であり、若年者に好発する。
  • マイコプラズマは細菌であるがウイルスではなく、細胞壁を持たない最小の細菌である。
  • 治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択であり、ペニシリン系・セファロスポリン系は細胞壁を持たないため無効である。
  • 高熱と夜間の頑固な空咳が特徴的で、膿性痰は通常認めない。水痘様の発疹は出現しない。
  • 重要用語: マイコプラズマ肺炎、乾性咳嗽、異型肺炎、マクロライド系抗菌薬 を正確に理解しておくこと。
比較表
肺炎の種類 起炎微生物 特徴的症状 有効な抗菌薬
肺炎球菌性肺炎 肺炎球菌(細菌) 高熱・膿性痰・胸痛 ペニシリン系
マイコプラズマ肺炎 Mycoplasma pneumoniae 高熱・頑固な乾性咳嗽 マクロライド系・新キノロン系
ウイルス性肺炎 インフルエンザウイルスなど かぜ症状・全身倦怠感 対症療法(抗ウイルス薬)
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題70|マイコプラズマ肺炎で正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題70|マイコプラズマ肺炎で正しい記述はどれか。
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