学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ F. 前立腺疾患 / Q0437

理由で解く 臨床医学各論

Q0437 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題69
問題
症状と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 血尿 ― 腎結石症
2 頻尿 ― 膀胱炎
3 無尿 ― 前立腺肥大症
4 多尿 ― 尿崩症
解答
正解3(無尿 - 前立腺肥大症)
解説
✗ 1.
血尿 ― 腎結石症
✗ 正しい。腎結石症では結石が尿路粘膜を損傷するため血尿がみられる。血尿は腎・尿管結石の主要症状の一つであり、この組合せは正しい。疝痛発作、血尿、結石排出が主症状とされている。
✗ 2.
頻尿 ― 膀胱炎
✗ 正しい。膀胱炎では膀胱粘膜の炎症により排尿反射が亢進し頻尿となる。頻尿は膀胱炎の代表的症状であり、排尿痛・尿混濁とともに3大症状の一つである。この組合せは正しい。
✓ 3. 誤り
無尿 ― 前立腺肥大症
前立腺肥大症では肥大した前立腺が尿道を圧迫して排尿困難・頻尿・残尿感をきたすが、無尿にはならない。前立腺肥大で起こるのは尿閉(膀胱に尿がたまるが排出できない状態)であり、無尿(腎臓で尿が生成されない状態)とは異なる。無尿は腎前性・腎性の高度な腎障害で起こる。
✗ 4.
多尿 ― 尿崩症
✗ 正しい。尿崩症ではADH(抗利尿ホルモン)の分泌低下(中枢性)または作用不全(腎性)により、腎臓での水再吸収が障害され多尿をきたす。この組合せは正しい。
ポイント
  • 「無尿」と「尿閉」の区別が重要。無尿は腎臓で尿が生成されない状態(1日100mL以下)、尿閉は膀胱に尿がたまるが排出できない状態。前立腺肥大で起こるのは尿閉であり、無尿ではない。
  • 各疾患の代表的症状:腎結石→血尿、膀胱炎→頻尿、尿崩症→多尿を正確に覚える。
  • 重要用語: 無尿、尿閉、前立腺肥大症、排尿困難、ADH(尿崩症) を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 定義 代表的疾患
無尿 尿生成が1日100mL以下 急性腎不全(腎性)
尿閉 膀胱に尿が貯留し排出不能 前立腺肥大症
多尿 尿量が1日3L以上 尿崩症、糖尿病
頻尿 排尿回数の増加 膀胱炎
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題69|症状と疾患との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題69|症状と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
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