学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0208

理由で解く 臨床医学各論

Q0208 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題63
問題
脂肪肝に関係ないのはどれか。
選択肢
1 肥満
2 糖尿病
3 肝硬変
4 胆嚢ポリ-プ
解答
正解4(胆嚢ポリ-プ)
解説
✗ 1.
肥満
✗ 正しい。肥満は脂肪肝の最も重要な原因の一つであり、過剰な栄養摂取により肝臓に中性脂肪が蓄積する。BMI 25以上の肥満者では脂肪肝の有病率が著しく高い。脂肪肝は肥満・糖尿病・高脂血症との関連が強い。
✗ 2.
糖尿病
✗ 正しい。糖尿病(特に2型糖尿病)ではインスリン抵抗性により脂質代謝異常が生じ、脂肪肝を合併しやすい。2型糖尿病と脂肪肝は共通の病態基盤(メタボリックシンドローム)を有し、両者の合併は高頻度にみられる。
✗ 3.
肝硬変
✗ 正しい。脂肪肝のうち非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝炎→肝線維化を経て肝硬変に進行しうる。NASHは脂肪肝から肝硬変への橋渡しとなる重要な病態であり、さらに肝細胞癌を発生することもある。
✓ 4. 誤り
胆嚢ポリ-プ
胆嚢ポリープは胆嚢粘膜に生じる隆起性病変であり、脂肪肝とは病態的に無関係である。胆嚢ポリープにはコレステロールポリープ(最多)、腺腫性ポリープ、過形成性ポリープがあり、脂肪肝の原因にも結果にもならない。
ポイント
  • 脂肪肝の原因は肥満、糖尿病、高脂血症、アルコール多飲の4つが重要である
  • NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は肝硬変・肝細胞癌に進展しうる重要な病態である
  • 胆嚢ポリープは胆嚢の疾患であり、脂肪肝の病態とは無関係である
  • 重要用語: 脂肪肝、NASH、肥満、糖尿病、メタボリックシンドローム を正確に理解しておくこと。
比較表
脂肪肝の関連因子 機序 備考
肥満 過剰エネルギー→中性脂肪蓄積 最も重要な原因
糖尿病 インスリン抵抗性→脂質代謝異常 2型糖尿病に多い
アルコール エタノール代謝→脂肪酸合成促進 γ-GTP上昇
高脂血症 脂質過剰→肝への脂肪沈着 メタボリックシンドローム
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題63|脂肪肝に関係ないのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題63|脂肪肝に関係ないのはどれか。
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