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理由で解く 臨床医学各論

Q0342 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題62
問題
肺癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 死亡数は女性が多い。
2 骨転移はまれである。
3 小細胞癌が最も多い。
4 受動喫煙は危険因子である。
解答
正解4(受動喫煙は危険因子である。)
解説
✗ 1. 誤り
死亡数は女性が多い。
肺癌の死亡数は男性が女性より多く、男性の癌死亡原因の第1位である。女性では大腸癌や乳癌が癌死亡原因の上位に位置する。ただし近年、女性の肺癌死亡数も増加傾向にある。
✗ 2. 誤り
骨転移はまれである。
肺癌は骨転移を起こしやすい悪性腫瘍の一つであり、骨転移はまれではない。肺癌の主な転移先は脳、肝臓、骨、副腎であり、遠隔転移の頻度が高い。骨転移では疼痛や病的骨折をきたす。
✗ 3. 誤り
小細胞癌が最も多い。
肺癌で最も多い組織型は腺癌であり、全肺癌の約50%を占める。小細胞癌は全肺癌の約15%程度である。腺癌は肺野末梢に発生しやすく、非喫煙者や女性にもみられる。小細胞癌は肺門部に発生し、喫煙との関連が強く転移も早い。
✓ 4. 正しい
受動喫煙は危険因子である。
受動喫煙(他人のタバコの煙への曝露)は肺癌の確立された危険因子である。非喫煙者でも受動喫煙により肺癌リスクが約20〜30%上昇するとされている。喫煙は肺癌の最大の危険因子であり、能動喫煙だけでなく受動喫煙も発癌リスクを高める。
ポイント
  • 受動喫煙は肺癌の危険因子として科学的に確立されており、能動喫煙とともに重要である
  • 肺癌の組織型は腺癌が最多(約50%)であり、扁平上皮癌・小細胞癌は肺門部に発生する
  • 肺癌は脳・肝臓・骨・副腎への遠隔転移が高頻度にみられる
  • 重要用語: 受動喫煙、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、遠隔転移 を正確に理解しておくこと。
比較表
組織型 発生部位 喫煙との関連 特徴
腺癌 肺野(末梢) 低い 最多、女性にも多い
扁平上皮癌 肺門(中枢) 強い 喫煙男性に多い
小細胞癌 肺門(中枢) 強い 転移早い、化学療法感受性
大細胞癌 肺野(末梢) あり 増殖速度速い
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題62|肺癌について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題62|肺癌について正しいのはどれか。
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