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理由で解く 臨床医学各論

Q0339 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題61
問題
中皮腫と関連するのはどれか。
選択肢
1 塩蔵食品
2 アルコール
3 アスベスト
4 アセトアルデヒド
解答
正解3(アスベスト)
解説
✗ 1. 誤り
塩蔵食品
塩蔵食品(塩漬け魚、漬物など)は胃癌のリスク因子として知られており、高塩分食が胃粘膜を障害しピロリ菌感染と相まって胃癌発生を促進する。中皮腫との関連はない。
✗ 2. 誤り
アルコール
アルコール(特に多飲)は肝癌・食道癌・口腔癌・咽頭癌・喉頭癌のリスク因子であり、中皮腫とは関連しない。アルコールは発癌物質を溶解して粘膜透過性を高める作用がある。
✓ 3. 正しい
アスベスト
中皮腫はアスベスト(石綿)への曝露と強い関連がある職業性腫瘍である。アスベストを吸入すると、その微細な繊維が胸膜に到達して慢性炎症を引き起こし、アスベスト曝露から20〜40年の長い潜伏期間を経て胸膜中皮腫が発生する。建築業・造船業などで曝露リスクが高い。
✗ 4. 誤り
アセトアルデヒド
アセトアルデヒドはアルコールの代謝産物であり、食道癌のリスク因子である。特にアルコール脱水素酵素(ADH)活性が高く、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)活性が低い人(フラッシャー:飲酒で顔が赤くなる人)では食道癌リスクが高まるが、中皮腫とは関連しない。
ポイント
  • 中皮腫の最大のリスク因子:アスベスト曝露(職業性曝露が多い)
  • 潜伏期間:20〜40年と非常に長い
  • 他の発癌物質との鑑別:塩蔵食品(胃癌)、アルコール(肝癌・食道癌)、アセトアルデヒド(食道癌)
  • 重要用語: 中皮腫、アスベスト、石綿、職業性腫瘍、長い潜伏期間 を正確に理解しておくこと。
比較表
物質 関連する癌 特徴
アスベスト 中皮腫、肺癌 職業性曝露、潜伏期20〜40年
塩蔵食品 胃癌 高塩分食
アルコール 肝癌、食道癌、口腔癌 粘膜透過性亢進
アセトアルデヒド 食道癌 アルコール代謝産物
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題61|中皮腫と関連するのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題61|中皮腫と関連するのはどれか。
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