学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0205

理由で解く 臨床医学各論

Q0205 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題57
問題
急性ウィルス性肝炎で正しいのはどれか。
選択肢
1 A型肝炎では発熱がよくみられる。
2 B型肝炎では垂直感染はみられない。
3 C型肝炎では劇症化することが多い。
4 E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多い。
解答
正解1(A型肝炎では発熱がよくみられる。)
解説
✓ 1. 正しい
A型肝炎では発熱がよくみられる。
A型肝炎では発熱が初期症状として高頻度にみられる。前駆期に38〜39度の発熱、関節痛、悪心・嘔吐が出現し、その後に黄疸期に移行する。A型肝炎は経口感染(生ガキなどの生鮮魚介類)で発症し、慢性化しない。
✗ 2. 誤り
B型肝炎では垂直感染はみられない。
B型肝炎ではHBe抗原陽性の母親から新生児への垂直感染(母子感染)がみられる。日本ではかつて母子感染が主な感染経路であった。現在はHBワクチンとHBs免疫グロブリンによる母子感染予防策が確立されている。
✗ 3. 誤り
C型肝炎では劇症化することが多い。
C型肝炎の劇症化はまれである。C型肝炎の特徴は劇症化ではなく、高い慢性化率(60〜70%)にある。劇症化しやすいのはB型(特にHBe抗原非産生変異株)やA型(高齢者)であり、混同しないよう注意する。
✗ 4. 誤り
E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多い。
E型肝炎の原因は獣肉(イノシシ、シカ、豚など)の生食や加熱不十分な摂取である。生鮮魚介類(生ガキなど)の摂取が原因となるのはA型肝炎である。E型とA型はともに経口感染だが、感染源が異なる点が重要である。
ポイント
  • A型肝炎は経口感染で発熱が特徴的、E型肝炎も経口感染だが獣肉の生食が原因であり感染源が異なる
  • B型肝炎では母子感染(垂直感染)があり、HBワクチン+HBIGによる予防が確立されている
  • C型肝炎は劇症化まれだが慢性化率が最も高い(60〜70%)
  • 重要用語: A型肝炎の発熱、B型肝炎の母子感染、E型肝炎の獣肉生食 を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎型 感染経路 感染源 発熱 垂直感染
A型 経口 生鮮魚介類(生ガキ) 高頻度 なし
B型 血液・性行為 感染者の血液・体液 あり あり(母子感染)
C型 血液 感染者の血液 軽度 まれ
E型 経口 獣肉(イノシシ、シカ) あり なし
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題57|急性ウィルス性肝炎で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題57|急性ウィルス性肝炎で正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手