学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0999

理由で解く 臨床医学各論

Q0999 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題56
問題
悪性貧血について正しいのはどれか。
選択肢
1 伴性劣性遺伝である。
2 抗内因子抗体が陽性となる。
3 正球性貧血を呈する。
4 ビタミン B1 投与が有効である。
解答
正解2(抗内因子抗体が陽性となる)
解説
✗ 1. 誤り
伴性劣性遺伝である。
悪性貧血は自己免疫機序により内因子に対する自己抗体が産生される後天性疾患であり、伴性劣性遺伝の疾患ではない。伴性劣性遺伝の疾患は血友病などである。
✓ 2. 正しい
抗内因子抗体が陽性となる。
悪性貧血では内因子に対する自己抗体(抗内因子抗体)が陽性となる。この抗体により内因子が阻害され、ビタミンB12の吸収が障害される。また、抗胃壁細胞抗体も陽性となることが多い。
✗ 3. 誤り
正球性貧血を呈する。
悪性貧血はビタミンB12欠乏により大球性正色素性貧血(巨赤芽球性貧血)を呈し、正球性貧血ではない。正球性貧血は溶血性貧血や再生不良性貧血で認められる。
✗ 4. 誤り
ビタミン B1 投与が有効である。
悪性貧血の治療にはビタミンB12(シアノコバラミン)の筋注が有効である。ビタミンB1(チアミン)は脚気の治療薬であり、貧血には無効である。
ポイント
  • 悪性貧血は自己免疫性疾患であり、抗内因子抗体と抗胃壁細胞抗体が診断に重要である。
  • 治療はビタミンB12の筋注であり、経口投与では吸収されないため無効である。
  • 悪性貧血はほかの自己免疫疾患(橋本病、1型糖尿病など)や悪性腫瘍の合併に注意が必要である。
  • 重要用語: 抗内因子抗体、抗胃壁細胞抗体、ビタミンB12 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題56|悪性貧血について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題56|悪性貧血について正しいのはどれか。
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