学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0998

理由で解く 臨床医学各論

Q0998 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題73
問題
「55 歳の女性。息切れ、動悸、めまいを主訴に来院した。45 歳で胃全摘手術の既往がある。血液検査では大球性正色素性貧血を認めた。」本疾患でみられるのはどれか。
選択肢
1 黄疸
2 スプーン状爪
3 脾腫
4 ハンター舌炎
解答
正解4(ハンター舌炎)
解説
✗ 1. 誤り
黄疸
黄疸は溶血性貧血で顕著にみられる症状である。ビタミンB12欠乏性貧血では無効造血により軽度の黄疸(間接ビリルビン増加)がみられることもあるが、主要所見ではない。
✗ 2. 誤り
スプーン状爪
スプーン状爪(さじ状爪)は鉄欠乏性貧血の特徴的所見である。鉄欠乏により爪が薄く脆くなり、中央が凹んでスプーン状になる。ビタミンB12欠乏性貧血ではみられない。
✗ 3. 誤り
脾腫
脾腫は溶血性貧血(赤血球の破壊亢進)、白血病、悪性リンパ腫などで顕著にみられる所見であり、ビタミンB12欠乏性貧血の主要所見ではない。
✓ 4. 正しい
ハンター舌炎
ハンター舌炎(萎縮性舌炎)はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血の特徴的症状である。舌乳頭が萎縮して舌が平滑になり、発赤と疼痛を伴う。
ポイント
  • ビタミンB12欠乏症の三主徴:貧血症状、ハンター舌炎、神経症状(末梢神経障害、脊髄後索・側索障害)である。
  • 各貧血の特徴的所見を区別する:鉄欠乏性貧血はスプーン爪、巨赤芽球性貧血はハンター舌炎、溶血性貧血は黄疸・脾腫。
  • ハンター舌炎は舌乳頭の萎縮により舌が平滑・発赤し、疼痛を伴う萎縮性舌炎である。
  • 重要用語: ハンター舌炎、スプーン状爪、神経症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
貧血の種類 特徴的所見 形態分類
鉄欠乏性貧血 スプーン状爪、舌炎、嚥下障害 小球性低色素性
巨赤芽球性貧血 ハンター舌炎、神経症状、好中球核過分葉 大球性正色素性
溶血性貧血 黄疸、脾腫、胆石症 正球性正色素性
再生不良性貧血 汎血球減少、出血傾向、易感染性 正球性正色素性
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題73|「55 歳の女性。息切れ、動悸、めまいを主訴に来院した。45 歳で胃全摘手術の既往がある。血液検査では大球性正色素性貧血を認めた。」本疾患でみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題73|「55 歳の女性。息切れ、動悸、めまいを主訴に来院した。45 歳で胃全摘手術の既往がある。血液検査では大球性正色素性貧血を認めた。」本疾患でみられるのはどれか。
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