学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1368

理由で解く 臨床医学各論

Q1368 その他の領域

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題58
問題
月経異常の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 ネフローゼ症候群
2 クッシング症候群
3 子宮筋腫
4 神経性食思不振症
解答
正解1(ネフローゼ症候群)
解説
✓ 1. 誤り
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は月経異常の直接的原因とならない。ネフローゼ症候群は糸球体からの大量蛋白尿、低アルブミン血症、浮腫、高脂血症を主徴とする腎疾患であり、視床下部-下垂体-性腺系に直接影響を与えず、月経周期を乱すことは少ない。
✗ 2.
クッシング症候群
✗ 正しい。クッシング症候群では月経異常をきたす。コルチゾールの過剰により視床下部-下垂体-性腺系が抑制され、GnRH分泌が低下し、無月経や月経不順が生じる。また高コルチゾール血症により男性化徴候(多毛など)も出現する。
✗ 3.
子宮筋腫
✗ 正しい。子宮筋腫では月経異常をきたす。子宮筋層の良性腫瘍で、過多月経、月経痛の増強、不正出血などの月経異常が主症状である。筋腫により子宮内膜面積が増大し、月経血量が増加する。
✗ 4.
神経性食思不振症
✗ 正しい。神経性食思不振症では月経異常をきたす。極度の体重減少(標準体重の85%以下)により視床下部のGnRH分泌が抑制され、無月経となる。体重が回復すれば月経も再開する。
ポイント
  • ネフローゼ症候群は腎疾患であり、内分泌系・生殖器系には直接影響せず、月経異常の原因とならない。他の3疾患はすべて月経異常を引き起こす。
  • 月経異常の原因を分類する:内分泌異常(クッシング症候群、甲状腺疾患など)、子宮・卵巣疾患(子宮筋腫、卵巣腫瘍など)、視床下部性(神経性食思不振症、過度の運動など)。
  • ネフローゼ症候群の主徴:大量蛋白尿(3.5g/日以上)、低蛋白血症、浮腫、高脂血症。腎機能障害が主体で内分泌系異常は伴わない。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、月経異常、クッシング症候群、子宮筋腫、神経性食思不振症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 月経異常 機序
ネフローゼ症候群 なし 腎疾患であり内分泌系に直接影響しない
クッシング症候群 あり(無月経) コルチゾール過剰→GnRH分泌抑制
子宮筋腫 あり(過多月経) 子宮内膜面積増大→月経血量増加
神経性食思不振症 あり(無月経) 体重減少→GnRH分泌抑制
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題58|月経異常の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題58|月経異常の原因とならないのはどれか。
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