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理由で解く 臨床医学各論

Q1303 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題59
問題
全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか。
選択肢
1 関節変形がみられる。
2 高齢女性に発症頻度が高い。
3 血清補体価上昇を認める。
4 白血球数減少がみられる。
解答
正解4(白血球数減少がみられる)
解説
✗ 1. 誤り
関節変形がみられる。
SLEの関節炎は非破壊性(非びらん性)であり、関節リウマチのような関節の破壊や変形はみられない。約80%に関節痛がみられるが、骨びらんや関節変形には至らない点が関節リウマチとの大きな鑑別点である。
✗ 2. 誤り
高齢女性に発症頻度が高い。
SLEは20~40代の若年女性に好発し、男女比は1:9~10と圧倒的に女性に多い。高齢女性ではなく妊娠可能年齢の女性に発症頻度が高い疾患である。
✗ 3. 誤り
血清補体価上昇を認める。
SLEでは自己抗体と自己抗原から形成された免疫複合体が補体を消費するため、血清補体価は低下する。補体価の低下は疾患活動性の指標としても用いられ、上昇ではなく低下が特徴的所見である。
✓ 4. 正しい
白血球数減少がみられる。
SLEでは自己抗体による血球破壊や骨髄抑制により白血球数減少がみられる。白血球減少(4,000/μL以下)やリンパ球減少(1,500/μL以下)はSLEの分類基準にも含まれる重要な血液学的所見である。貧血や血小板減少も高頻度にみられる。
ポイント
  • SLEの血液検査所見として、白血球減少・リンパ球減少・貧血・血小板減少がみられ、いずれも自己免疫機序による血球破壊が原因である
  • 血清補体価は免疫複合体の消費により低下し、疾患活動性のモニタリングに用いられる
  • SLEの関節症状は非破壊性であり、関節リウマチのような関節変形をきたさない点が重要な鑑別ポイント
  • 重要用語: SLE, 白血球減少, 補体低下, 非破壊性関節炎, 若年女性好発 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査所見 SLEでの変化 機序
白血球数 減少 自己抗体による破壊
血清補体価 低下 免疫複合体による消費
抗核抗体 陽性 自己免疫機序
赤沈 亢進 慢性炎症
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題59|全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題59|全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか。
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