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理由で解く 臨床医学各論

Q1302 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第24回(2016) 問題59
問題
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 皮膚筋炎 ― ヘリオトロープ疹
2 全身性硬化症(強皮症) ― 陰部潰瘍
3 ベーチェット病 ― 蝶形紅斑
4 全身性エリトマトーデス ― ブドウ膜炎
解答
正解1(皮膚筋炎――――――――――ヘリオトロープ疹)
解説
✓ 1. 正しい
皮膚筋炎 ― ヘリオトロープ疹
皮膚筋炎ではヘリオトロープ疹(上眼瞼の紫紅色の浮腫性紅斑)が特徴的にみられ、診断基準にも含まれる皮膚所見である。ゴットロン丘疹(手指関節背面の紅斑性丘疹)も皮膚筋炎に特異的であり、近位筋の筋力低下やCK高値とともに診断の根拠となる。
✗ 2. 誤り
全身性硬化症(強皮症) ― 陰部潰瘍
陰部潰瘍はベーチェット病の四大主症状の一つであり、全身性硬化症(強皮症)の症状ではない。全身性硬化症の特徴的所見はレイノー現象、ソーセージ様手指、皮膚硬化(仮面様顔貌)、食道蠕動低下、肺線維症であり、潰瘍性病変は主徴でない。
✗ 3. 誤り
ベーチェット病 ― 蝶形紅斑
蝶形紅斑(バタフライラッシュ)はSLE(全身性エリテマトーデス)に特徴的な皮膚所見であり、鼻梁から両頬に蝶が翼を広げた形に分布する紅斑である。ベーチェット病の皮膚症状は口腔内アフタ性潰瘍や結節性紅斑様皮疹であり、蝶形紅斑はみられない。
✗ 4. 誤り
全身性エリトマトーデス ― ブドウ膜炎
ブドウ膜炎はベーチェット病の四大主症状の一つであり、SLEの主要症状ではない。SLEの眼症状としてはドライアイ(シェーグレン症候群の合併による)や網膜血管炎が挙げられるが、ブドウ膜炎はベーチェット病との対応が正しい。
ポイント
  • 膠原病の皮膚所見は「疾患名と所見名の正確な対応」が国試頻出であり、入れ替えのひっかけに注意する
  • ヘリオトロープ疹=皮膚筋炎、蝶形紅斑=SLE、皮膚硬化=全身性硬化症、口腔アフタ=ベーチェット病のセットで暗記
  • ベーチェット病の四大主症状は「口腔アフタ・陰部潰瘍・皮膚症状・ぶどう膜炎」であり、他疾患の症状を混同しないこと
  • 重要用語: ヘリオトロープ疹、蝶形紅斑、陰部潰瘍、ブドウ膜炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
膠原病 特徴的皮膚所見 誤りやすい組合せ
皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹 ×ソーセージ様手指
SLE 蝶形紅斑 ×ブドウ膜炎
全身性硬化症 皮膚硬化・レイノー現象 ×陰部潰瘍
ベーチェット病 口腔アフタ・ブドウ膜炎 ×蝶形紅斑
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題59|疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題59|疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
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