学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1402

理由で解く 臨床医学各論

Q1402 その他の領域

出典:あマ指 第24回(2016) 問題60
問題
疾患と検査所見の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 前立腺癌 ― PSA高値
2 関節リウマチ ― CRP陰性
3 尿崩症 ― バソプレシン高値
4 アトピー性皮膚炎 ― 血清IgE低値
解答
正解1(前立腺癌 ―― PSA高値)
解説
✓ 1. 正しい
前立腺癌 ― PSA高値
前立腺癌ではPSA(前立腺特異抗原)が腫瘍マーカーとして高値を示す。PSAは前立腺上皮細胞から分泌されるセリンプロテアーゼであり、前立腺癌のスクリーニング、診断、治療効果判定に広く用いられている。一般にPSA 4.0 ng/mL以上で前立腺癌が疑われ、前立腺生検の適応となる。前立腺肥大症でも軽度上昇することがある。
✗ 2. 誤り
関節リウマチ ― CRP陰性
関節リウマチは慢性の炎症性疾患であり、CRP(C反応性タンパク)は陽性(上昇)を示す。CRPは炎症の急性期マーカーであり、関節リウマチの疾患活動性の指標として用いられる。赤沈も亢進し、リウマトイド因子(RF)陽性がみられる。
✗ 3. 誤り
尿崩症 ― バソプレシン高値
中枢性尿崩症ではバソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)の分泌が低下しており高値ではない。下垂体後葉からのADH分泌低下により腎での水再吸収が障害され、多尿・口渇・多飲が生じる。腎性尿崩症ではADHは正常~高値であるが腎の反応が低下している。
✗ 4. 誤り
アトピー性皮膚炎 ― 血清IgE低値
アトピー性皮膚炎ではI型アレルギーにより血清IgEは高値を示し低値ではない。血清IgE値が高いこと、特異的IgE抗体が存在する。血清IgE高値はアトピー素因を反映する重要な検査所見である。
ポイント
  • 前立腺癌ではPSA高値がスクリーニング・診断に有用であり、一般にPSA 4.0 ng/mL以上で前立腺癌が疑われる。
  • 中枢性尿崩症ではバソプレシン低値(高値ではない)、アトピー性皮膚炎では血清IgE高値(低値ではない)が正しい。
  • 各疾患の検査所見は「高値・低値」「陽性・陰性」の方向を正確に覚えることが重要であり、反対方向のひっかけ問題に注意する。
  • 重要用語: PSA, 前立腺癌, CRP, バソプレシン, 血清IgE を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 検査所見 検査の意義
前立腺癌 PSA高値 スクリーニング・治療効果判定
関節リウマチ CRP陽性(上昇) 炎症活動性の指標
中枢性尿崩症 バソプレシン低値 ADH分泌低下の確認
アトピー性皮膚炎 血清IgE高値 アトピー素因の反映
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題60|疾患と検査所見の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題60|疾患と検査所見の組合せで正しいのはどれか。
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