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理由で解く 臨床医学各論

Q1304 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第25回(2017) 問題77
問題
膠原病と所見の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 ベーチェット病 ― 口腔粘膜のアフタ性潰瘍
2 多発性筋炎 ― 遠位筋の筋力低下
3 全身性硬化症 ― 手指のレイノー現象
4 シェーグレン症候群 ― ドライアイ
解答
正解2(多発性筋炎 — 遠位筋の筋力低下)
解説
✗ 1.
ベーチェット病 ― 口腔粘膜のアフタ性潰瘍
✗ 正しい。ベーチェット病では口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍が四大主症状の一つであり、ほぼ全例にみられる。繰り返し出現する有痛性の潰瘍が特徴で、最も頻度が高い症状である。
✓ 2. 誤り
多発性筋炎 ― 遠位筋の筋力低下
多発性筋炎では近位筋群(上腕・大腿・肩・腰帯筋など体幹に近い筋)の対称性筋力低下が特徴であり、遠位筋の筋力低下は特徴的ではない。近位筋優位の筋力低下により、階段昇降困難・腕の挙上困難などが初発症状として現れやすい。
✗ 3.
全身性硬化症 ― 手指のレイノー現象
✗ 正しい。全身性硬化症(強皮症)ではレイノー現象がしばしば初発症状としてみられる。寒冷刺激やストレスにより手指の細小血管の攣縮が生じ、白色→暗紫色→紅潮と色調が変化する。全身性硬化症患者の約90%以上にみられる。
✗ 4.
シェーグレン症候群 ― ドライアイ
✗ 正しい。シェーグレン症候群は涙腺と唾液腺の慢性炎症により分泌機能が低下する自己免疫疾患であり、涙腺障害によるドライアイ(乾燥性角結膜炎)と唾液腺障害によるドライマウスが二大症状である。
ポイント
  • 多発性筋炎の筋力低下は「近位筋」が正しく、「遠位筋」は誤り。近位筋群の対称性筋力低下が最大の臨床的特徴である
  • 「誤っているのはどれか」という問題形式では、正しい組合せを3つ確認したうえで誤りの1つを見抜く消去法が有効
  • 各膠原病の特徴的所見を組合せで確実に記憶し、「近位筋 vs 遠位筋」のような微妙な言い換えのひっかけに注意する
  • 重要用語: 多発性筋炎, 近位筋筋力低下, レイノー現象, アフタ性潰瘍, ドライアイ を正確に理解しておくこと。
比較表
膠原病 特徴的所見
ベーチェット病 口腔粘膜アフタ性潰瘍、ぶどう膜炎
多発性筋炎 近位筋の対称性筋力低下
全身性硬化症 レイノー現象、皮膚硬化
シェーグレン症候群 ドライアイ、ドライマウス
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題77|膠原病と所見の組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題77|膠原病と所見の組合せで誤っているのはどれか。
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