学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1305

理由で解く 臨床医学各論

Q1305 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題70
問題
全身性エリテマトーデスについて誤っているのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 白血球が増加する。
3 抗核抗体が陽性である。
4 蝶形紅斑を認める。
解答
正解2(白血球が増加する)
解説
✗ 1.
女性に多い。
✗ 正しい。SLEは男女比約1:9~10と圧倒的に女性に多く、特に20~40代の妊娠可能年齢の女性に好発する。エストロゲンなどの女性ホルモンが免疫系に影響を与え、発症に関与すると考えられている。
✓ 2. 誤り
白血球が増加する。
SLEでは白血球は増加ではなく減少する。自己抗体(抗白血球抗体、抗リンパ球抗体)による白血球破壊が原因であり、白血球減少(4,000/μL以下)やリンパ球減少はSLEの分類基準にも含まれる重要な血液学的所見である。
✗ 3.
抗核抗体が陽性である。
✗ 正しい。抗核抗体はSLEのほぼ全例(95%以上)で陽性となり、スクリーニング検査として重要である。さらに抗dsDNA抗体や抗Sm抗体はSLEに対する特異度が高く、確定診断の根拠となる。
✗ 4.
蝶形紅斑を認める。
✗ 正しい。蝶形紅斑(バタフライラッシュ)は鼻梁から両頬部にかけて蝶の形に広がる紅斑で、SLEの最も特徴的な皮膚所見である。日光曝露により増悪することが多く、日光過敏症もSLEに特徴的である。
ポイント
  • SLEでは白血球は減少し増加ではない。自己免疫機序による血球破壊が原因で、貧血・血小板減少もみられる汎血球減少をきたしうる
  • SLEの主要所見:蝶形紅斑、抗核抗体陽性、白血球減少、補体低下、若年女性好発を一連のセットで覚える
  • 「白血球増加」は細菌感染症や骨髄増殖性疾患で特徴的であり、SLEの「白血球減少」と混同しないこと
  • 重要用語: SLE, 白血球減少, 蝶形紅斑, 抗核抗体, 女性好発 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 SLEの特徴
好発 20~40代女性(男女比 1:9~10)
皮膚所見 蝶形紅斑、日光過敏症、ディスコイド疹
血液所見 白血球減少、貧血、血小板減少
免疫学的所見 抗核抗体陽性、抗dsDNA抗体、補体低下
腎病変 ループス腎炎(III型アレルギー)
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題70|全身性エリテマトーデスについて誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題70|全身性エリテマトーデスについて誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手