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理由で解く 臨床医学各論

Q1306 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第26回(2018) 問題76
問題
膠原病と所見の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 全身性硬化症 ― ソーセージ様手指
2 全身性エリテマトーデス ― 陰部潰瘍
3 ベーチェット病 ― ヘリオトロープ疹
4 皮膚筋炎 ― 蝶形紅斑
解答
正解1(全身性硬化症 — ソーセージ様手指)
解説
✓ 1. 正しい
全身性硬化症 ― ソーセージ様手指
全身性硬化症(強皮症)では皮膚硬化の初期段階として手指の浮腫性腫脹がみられ、ソーセージ様手指と呼ばれる。四肢末梢部から対称性に体幹へ硬化が広がり、やがて顔面は仮面様になる。この手指の浮腫性変化は強皮症を疑う重要な初期所見である。
✗ 2. 誤り
全身性エリテマトーデス ― 陰部潰瘍
陰部潰瘍はベーチェット病の四大主症状の一つであり、SLEの特徴的所見ではない。SLEでは蝶形紅斑(バタフライラッシュ)が特徴的な皮膚所見である。
✗ 3. 誤り
ベーチェット病 ― ヘリオトロープ疹
ヘリオトロープ疹(上眼瞼の浮腫を伴った紫紅色の紅斑)は皮膚筋炎に特徴的な所見であり、ベーチェット病ではない。ベーチェット病の眼症状はぶどう膜炎である。
✗ 4. 誤り
皮膚筋炎 ― 蝶形紅斑
蝶形紅斑は全身性エリテマトーデス(SLE)の特徴的皮膚所見であり、皮膚筋炎ではない。皮膚筋炎ではヘリオトロープ疹やゴットロン徴候(手指関節背面の紫紅色丘疹)がみられる。
ポイント
  • 膠原病の皮膚所見の組合せは頻出であり、各疾患と特徴的所見を正確に対応させて覚えることが重要
  • 選択肢2~4はそれぞれ疾患名と所見が入れ替わった「ひっかけ」であり、正しい組合せを確実に整理しておく
  • 全身性硬化症(強皮症)の経過:初期のソーセージ様手指(浮腫期)→皮膚硬化期→萎縮期と進行する
  • 重要用語: ソーセージ様手指, 蝶形紅斑, ヘリオトロープ疹, ゴットロン徴候, 陰部潰瘍 を正確に理解しておくこと。
比較表
膠原病 特徴的皮膚所見
全身性硬化症 ソーセージ様手指、仮面様顔貌、皮膚硬化
全身性エリテマトーデス 蝶形紅斑、日光過敏症
皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候
ベーチェット病 口腔アフタ性潰瘍、結節性紅斑、外陰部潰瘍
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題76|膠原病と所見の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題76|膠原病と所見の組合せで正しいのはどれか。
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