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理由で解く 臨床医学各論

Q0433 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題60
問題
前立腺肥大症について正しいのはどれか。
選択肢
1 若年者に多い。
2 夜間頻尿がみられる。
3 蛋白尿がみられる。
4 下腹痛を伴うことが多い。
解答
正解2(夜間頻尿がみられる)
解説
✗ 1. 誤り
若年者に多い。
前立腺肥大症は若年者ではなく50歳以上の中高年男性に多い加齢性疾患である。加齢に伴い前立腺の移行領域(尿道周囲腺)が増殖し、肥大する。80~90歳男性の90%以上に潜在的な肥大がみられる。
✓ 2. 正しい
夜間頻尿がみられる。
夜間頻尿は前立腺肥大症の最も特徴的な初期症状である。肥大した前立腺が尿道を圧迫し、膀胱刺激症状として夜間頻尿(2回以上/夜)、頻尿、尿意切迫感が出現する。進行すると残尿感、尿線細小化、遷延性排尿などの排尿障害も加わる。
✗ 3. 誤り
蛋白尿がみられる。
蛋白尿は糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎疾患の所見であり、前立腺肥大症の主症状ではない。前立腺肥大症では尿路通過障害が主体で、尿検査は通常正常である。ただし尿路感染を合併すれば膿尿や軽度の蛋白尿がみられることがある。
✗ 4. 誤り
下腹痛を伴うことが多い。
前立腺肥大症の主症状は排尿障害(夜間頻尿、残尿感、尿勢低下など)であり、下腹痛を伴うことは少ない。下腹痛は急性前立腺炎や膀胱炎などの炎症性疾患、尿閉などで出現する。
ポイント
  • 前立腺肥大症の最も特徴的な症状は夜間頻尿である。50歳以上の男性に多く、加齢とともに頻度が増加する。
  • 症状を刺激症状と閉塞症状に分類する:刺激症状(夜間頻尿、頻尿、尿意切迫感)、閉塞症状(尿勢低下、尿線細小化、残尿感、遷延性排尿)。
  • 前立腺肥大症と前立腺癌の違い:前立腺肥大症は移行領域の良性増殖、前立腺癌は外腺の悪性腫瘍。診断にはPSA、直腸診、経直腸的超音波検査が有用。
  • 重要用語: 前立腺肥大症、夜間頻尿、排尿障害、加齢性疾患 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題60|前立腺肥大症について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題60|前立腺肥大症について正しいのはどれか。
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