学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0080

理由で解く 臨床医学各論

Q0080 感染症

出典:あマ指 第34回(2026) 問題47
問題
麻疹について正しいのはどれか。
選択肢
1 抗原迅速検査が可能である。
2 空気感染しない。
3 特異的な抗ウイルス薬がある。
4 免疫がない場合、感染するとほぼ100%発症する。
解答
正解4(免疫がない場合、感染するとほぼ100%発症する)
解説
✗ 1. 誤り
抗原迅速検査が可能である。
麻疹には抗原迅速検査は実用化されていない。麻疹の確定診断にはウイルス分離、PCR法、あるいは血清学的検査(IgM抗体の検出)が用いられる。インフルエンザのような迅速抗原検査キットは存在しない。
✗ 2. 誤り
空気感染しない。
麻疹は空気感染(飛沫核感染)する代表的な疾患である。結核・水痘とともに空気感染する三大感染症として知られ、感染力が極めて強い。飛沫感染・接触感染も起こりうる。
✗ 3. 誤り
特異的な抗ウイルス薬がある。
麻疹に対する特異的な抗ウイルス薬は存在しない。治療は対症療法が中心であり、発熱に対する解熱薬、脱水に対する輸液などを行う。細菌性二次感染には抗菌薬を使用する。予防にはMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の接種が最も重要である。
✓ 4. 正しい
免疫がない場合、感染するとほぼ100%発症する。
麻疹は免疫を持たない者が感染した場合、ほぼ100%発症する(不顕性感染はほとんどない)。麻疹ウイルスの感染力は極めて強く、基本再生産数(R0)は12〜18と非常に高い。カタル期(発熱・咳・鼻汁)→コプリック斑出現→発疹期と進行する。
ポイント
  • 麻疹は空気感染する感染力が極めて強い疾患で、免疫がなければほぼ100%発症する(不顕性感染はまれ)。
  • 特異的な抗ウイルス薬はなく、治療は対症療法である。予防にはMRワクチンが有効。
  • 経過:カタル期(発熱・上気道症状)→コプリック斑(口腔内白色小斑点)→発疹期(高熱+全身の紅斑性丘疹)→回復期。
  • 重要用語: 空気感染, コプリック斑, MRワクチン, 不顕性感染なし を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 麻疹 風疹 水痘
感染経路 空気感染 飛沫感染 空気感染
感染力(R0) 12〜18 6〜7 8〜10
特徴的所見 コプリック斑 リンパ節腫脹 水疱性発疹
合併症 肺炎・脳炎 先天性風疹症候群 帯状疱疹(再活性化)
予防 MRワクチン MRワクチン 水痘ワクチン
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題47|麻疹について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題47|麻疹について正しいのはどれか。
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