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理由で解く 臨床医学各論

Q1389 その他の領域

出典:あマ指 第34回(2026) 問題48
問題
乳癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 肥満女性に多い。
2 経産婦に多い。
3 患者数は減少傾向である。
4 好発年齢は60〜70歳である。
解答
正解1(肥満女性に多い)
解説
✓ 1. 正しい
肥満女性に多い。
乳癌は肥満女性に多い。肥満女性などに多い。閉経後の肥満では脂肪組織でのエストロゲン産生が増加し、乳癌のリスクが高まる。その他のリスク因子として、「家系内に乳癌患者がいる、未婚・未産婦、初産が30歳以上、閉経年齢が55歳以上」なども挙げられている。
✗ 2. 誤り
経産婦に多い。
乳癌は経産婦よりも未産婦に多い。「未婚・未産婦」が乳癌のリスク因子として記載されている。妊娠・出産・授乳はエストロゲン暴露期間を短縮し、乳癌リスクを低下させる。出産回数が多いほどリスクは低くなる傾向がある。
✗ 3. 誤り
患者数は減少傾向である。
減少している子宮頸癌と異なり、乳癌は増加している。その理由として、食生活の欧米化、ことに脂肪摂取量の増加があげられる。日本における乳癌の患者数は増加傾向にあり、女性の罹患するがんの第1位である。
✗ 4. 誤り
好発年齢は60〜70歳である。
好発年齢は45〜50歳であるが高齢化傾向にある、60〜70歳ではない。日本人女性では40歳代後半にピークがあるとされる。
ポイント
  • 乳癌は肥満・未産婦・初産30歳以上・閉経55歳以上・家族歴がリスク因子である。
  • 好発年齢は45〜50歳であり、患者数は食生活の欧米化に伴い増加傾向にある。
  • 経産婦・授乳経験者はリスクが低下する(エストロゲン暴露期間の短縮)。
  • 重要用語: エストロゲン、好発年齢45〜50歳、肥満、未産婦 を正確に理解しておくこと。
比較表
リスク因子 機序
肥満 脂肪組織でのエストロゲン産生増加
未婚・未産婦 エストロゲン暴露期間の延長
初産が30歳以上 長期間の乳腺へのエストロゲン刺激
閉経年齢55歳以上 エストロゲン暴露期間の延長
家族歴 遺伝的素因(BRCA1/2遺伝子など)
食生活の欧米化 脂肪摂取量の増加
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題48|乳癌について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題48|乳癌について正しいのはどれか。
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