学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0081

理由で解く 臨床医学各論

Q0081 感染症

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題49
問題
帯状疱疹について正しいのはどれか。
選択肢
1 5類感染症である。
2 ウイルスの初回感染で起こる。
3 ワクチンによって予防が可能である。
4 左右対称性に出現する。
解答
正解3(ワクチンによって予防が可能である)
解説
✗ 1. 誤り
5類感染症である。
帯状疱疹は感染症法上の届出対象疾患ではなく、5類感染症には分類されていない。水痘(みずぼうそう)は5類感染症に指定されているが、帯状疱疹自体は届出不要である。ただし、帯状疱疹の水疱内のウイルスは水痘未罹患者に水痘を発症させる可能性がある。
✗ 2. 誤り
ウイルスの初回感染で起こる。
帯状疱疹はウイルスの初回感染で起こるのではなく、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により起こる。初回感染では水痘(みずぼうそう)を発症し、治癒後もウイルスは脊髄後根神経節に潜伏感染する。加齢・免疫低下・ストレスなどにより潜伏していたウイルスが再活性化すると帯状疱疹として発症する。
✓ 3. 正しい
ワクチンによって予防が可能である。
帯状疱疹はワクチンによって予防が可能である。50歳以上を対象とした帯状疱疹ワクチン(生ワクチンまたは不活化ワクチン)が実用化されており、発症リスクや帯状疱疹後神経痛のリスクを有意に低下させる。水痘ワクチンの接種により、水痘の予防と同時に将来の帯状疱疹のリスクも低減できる。
✗ 4. 誤り
左右対称性に出現する。
帯状疱疹は左右対称性ではなく、片側性(一側性)に出現するのが特徴である。潜伏していたウイルスが一つの神経節から再活性化するため、その神経の皮膚分節(デルマトーム)に沿って片側性に帯状の紅斑・水疱が出現する。左右対称性に出現するのではなく、正中線を越えないのが原則である。
ポイント
  • 帯状疱疹はVZVの再活性化により起こり、初回感染(水痘)とは異なる。水痘は5類感染症だが帯状疱疹は届出不要である。
  • 片側性にデルマトームに沿って帯状の水疱が出現する。左右対称性ではなく正中線を越えないのが原則である。
  • 50歳以上を対象にワクチンで予防可能であり、帯状疱疹後神経痛の予防にも有効である。
  • 重要用語: VZV再活性化, 片側性, デルマトーム, 帯状疱疹後神経痛 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題49|帯状疱疹について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題49|帯状疱疹について正しいのはどれか。
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