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理由で解く 理学療法士

QP57P039 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問39
問題
視覚の代償を利用する運動療法はどれか。
選択肢
1 PNF
2 緊縛帯法
3 重り負荷法
4 Frenkel体操
5 不安定板を用いた練習
解答
正解4(Frenkel体操)
解説

Frenkel体操は深部感覚障害による運動失調に対し、視覚でフィードバックしながら反復して協調運動を再学習する。

脊髄後索障害などによる深部感覚性運動失調では、固有感覚のフィードバックが乏しく協調運動が障害される。Frenkel体操は、失われた深部感覚を視覚で代償するのが原理で、患者が自分の四肢の動きを目で見て確認しながら、簡単な運動から段階的・反復的に正確な運動を再学習していく。他の手技は視覚代償を主目的とせず、緊縛帯法・重り負荷法は固有感覚入力の増強や運動の制動により失調を軽減し、不安定板練習はむしろバランス反応・平衡機能を賦活する。PNFは固有受容性神経筋促通で、視覚代償を主眼とはしない。よって正答は4。

✗ 1. 誤り
PNF
固有受容性神経筋促通法。神経筋の促通が目的で視覚代償を主眼としない
✗ 2. 誤り
緊縛帯法
四肢に弾性帯を巻き固有感覚入力を増強して失調を軽減する。視覚代償ではない
✗ 3. 誤り
重り負荷法
四肢に重錘を付け運動を制動し固有感覚を高める。視覚代償ではない
✓ 4. 正しい
Frenkel体操
視覚で運動を確認しながら反復し協調運動を再学習する視覚代償の運動療法
✗ 5. 誤り
不安定板を用いた練習
動的バランス・平衡反応の賦活が目的で視覚代償が主眼ではない
ポイント
  • Frenkel体操=視覚代償による協調運動の再学習
  • 深部感覚性運動失調が適応
  • 緊縛帯法・重り負荷法=固有感覚増強/制動
  • 段階的・反復的に運動を学習
比較表
運動失調に対する運動療法
手技主な原理
Frenkel体操視覚代償による協調運動再学習
緊縛帯法固有感覚入力の増強
重り負荷法重錘による運動制動・固有感覚増強
不安定板練習動的バランス・平衡反応の賦活
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