学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP57P040

理由で解く 理学療法士

QP57P040 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問40
問題
関節と生じやすい脱臼の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 胸鎖関節 ― 後方脱臼
2 肩関節 ― 後方脱臼
3 肘関節 ― 後方脱臼
4 股関節 ― 前方脱臼
5 足関節 ― 前方脱臼
解答
正解3(肘関節 ― 後方脱臼)
解説

肘関節脱臼は転倒時の伸展位手掌接地で前腕が後方に押し出される後方脱臼が最も多い。

各関節には解剖学的・力学的に生じやすい脱臼方向がある。肘関節脱臼は伸展位で手をついて転倒した際に前腕(尺骨・橈骨)が上腕骨に対して後方へ転位する後方脱臼が大多数を占め、選択肢3が正しい。胸鎖関節は前方脱臼が多く、肩関節は関節窩が浅く前下方の支持が弱いため前方脱臼が圧倒的に多い。股関節は後方の関節包が相対的に弱く、屈曲・内転位で膝から後方へ力が加わる(ダッシュボード損傷)後方脱臼が典型である。足関節(距腿関節)も後方脱臼が多い。よって正答は3。

✗ 1. 誤り
胸鎖関節 ― 後方脱臼
胸鎖関節は前方脱臼が多い。後方脱臼は稀で気道・大血管損傷の危険を伴う
✗ 2. 誤り
肩関節 ― 後方脱臼
関節窩が浅く前方の支持が弱いため前方脱臼が圧倒的に多い
✓ 3. 正しい
肘関節 ― 後方脱臼
伸展位手掌接地で前腕が後方へ転位する後方脱臼が最多
✗ 4. 誤り
股関節 ― 前方脱臼
屈曲・内転位での後方への外力による後方脱臼が典型
✗ 5. 誤り
足関節 ― 前方脱臼
距腿関節は後方脱臼が多い
ポイント
  • 肘関節=後方脱臼が最多(伸展位手掌接地)
  • 肩関節=前方脱臼が最多
  • 股関節=後方脱臼(ダッシュボード損傷)
  • 胸鎖関節=前方脱臼が多い
比較表
関節と好発する脱臼方向
関節好発方向
肘関節後方脱臼
肩関節前方脱臼
股関節後方脱臼
胸鎖関節前方脱臼
足関節(距腿)後方脱臼
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