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理由で解く 理学療法士

QP56P035 理学療法治療学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問35
問題
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
選択肢
1 四肢の深部腱反射が亢進する。
2 欧米に比べて日本では軸索型が多い。
3 脳神経症状がみられるのは5%以下である。
4 先行感染から24時間以内に神経症状が出現する。
5 約90%の症例で神経症状のピークは1週間以内である。
解答
正解2(欧米に比べて日本では軸索型が多い。)
解説

GBSは末梢神経障害のため深部腱反射は消失・低下。病型は欧米で脱髄型(AIDP)が主だが、日本・アジアでは軸索型(AMAN)の割合が相対的に高い。

Guillain-Barré症候群(GBS)は先行感染(Campylobacter腸炎、上気道感染など)の1〜3週間後に発症する急性の免疫介在性末梢神経障害である。末梢神経(神経根・末梢神経)が障害されるため四肢の深部腱反射は消失または低下する(亢進はしない)。病型には脱髄型(AIDP)と軸索型(AMAN/AMSAN)があり、欧米では脱髄型が大半を占めるのに対し、日本を含むアジアでは軸索型の割合が相対的に高い点が特徴で、これが正答。脳神経症状(顔面神経麻痺、球麻痺、外眼筋麻痺など)は約半数程度と決してまれではない。症状は先行感染から通常1〜3週間後に出現し、進行のピーク(極期)は多くが2週間、ほぼ全例で4週間以内に達する。よって正しいのは2。

✗ 1. 誤り
四肢の深部腱反射が亢進する。
末梢神経障害のため反射は消失・低下する。亢進は錐体路障害の所見で誤
✓ 2. 正しい
欧米に比べて日本では軸索型が多い。
欧米は脱髄型(AIDP)主体、日本・アジアは軸索型(AMAN)の割合が高い。正しい
✗ 3. 誤り
脳神経症状がみられるのは5%以下である。
顔面神経麻痺など脳神経症状は約半数にみられ、5%以下は誤
✗ 4. 誤り
先行感染から24時間以内に神経症状が出現する。
通常は先行感染の1〜3週間後に発症する
✗ 5. 誤り
約90%の症例で神経症状のピークは1週間以内である。
進行のピークは多くが2週間、ほぼ全例4週間以内。1週間以内は誤
ポイント
  • GBS=末梢神経障害で腱反射消失・低下
  • 日本・アジアは軸索型(AMAN)が多い
  • 先行感染1〜3週間後に発症、極期は4週間以内
比較表
GBSの病型と分布
病型主な地域病態
AIDP(脱髄型)欧米で多数髄鞘の脱髄
AMAN(軸索型)日本・アジアで比較的多い運動軸索の障害
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