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理由で解く 理学療法士

QP55A042 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問42
問題
慢性心不全患者に対する運動療法の効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 BNPの増加
2 QOLの改善
3 運動耐容能の向上
4 左室駆出率の低下
5 交感神経活性の亢進
解答
正解2(QOLの改善)、3(運動耐容能の向上)
解説

慢性心不全の運動療法は運動耐容能とQOLを改善する。BNPは低下、交感神経活性は抑制され、左室駆出率はむしろ改善傾向を示す。

安定した慢性心不全に対する適切な有酸素運動療法は、末梢の骨格筋機能・血管内皮機能・自律神経バランスを改善し、運動耐容能(peak VO2)を高める。これに伴い日常生活動作の余裕が増え、QOLが向上する。過活動となっていた交感神経活性は抑制され副交感神経が優位となり、心負荷の指標であるBNP/NT-proBNPは低下する。左室駆出率は低下せず維持または軽度改善する。したがって効果として正しいのは運動耐容能の向上とQOLの改善である。

✗ 1. 誤り
BNPの増加
運動療法で心負荷が軽減しBNPは低下する
✓ 2. 正しい
QOLの改善
運動耐容能向上・症状軽減により生活の質が向上する
✓ 3. 正しい
運動耐容能の向上
末梢筋・自律神経改善によりpeak VO2が上昇する
✗ 4. 誤り
左室駆出率の低下
低下ではなく維持〜改善する
✗ 5. 誤り
交感神経活性の亢進
亢進ではなく抑制され自律神経バランスが改善する
ポイント
  • 慢性心不全の運動療法=運動耐容能↑・QOL↑
  • BNP↓・交感神経活性↓(抑制)
  • 左室駆出率は維持〜改善
比較表
慢性心不全に対する運動療法の効果
指標変化
運動耐容能(peak VO2)向上
QOL改善
BNP/NT-proBNP低下
交感神経活性抑制
左室駆出率維持〜改善
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