学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP55A046

理由で解く 理学療法士

QP55A046 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問46
問題
多発性筋炎の回復初期における理学療法で正しいのはどれか。
選択肢
1 運動負荷量は血小板数を目安に設定する。
2 筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う。
3 間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。
4 手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う。
5 筋痛があれば抵抗を減らし、時間を延長して筋力トレーニングを継続する。
解答
正解3(間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。)
解説

多発性筋炎は間質性肺炎を合併しやすく、呼吸状態を確認しながら進めるのが正しい。運動負荷はCK(血清筋逸脱酵素)を目安とし、筋炎は近位筋優位に障害される。

多発性筋炎は体幹に近い近位筋を左右対称性に障害する炎症性筋疾患で、間質性肺炎を高頻度に合併し予後を左右する。したがって回復初期には呼吸状態や間質性肺炎の合併に注意しながらプログラムを進める必要がある。運動負荷の目安は筋の炎症・破壊を反映するCK(クレアチンキナーゼ)などの筋逸脱酵素であり、血小板数ではない。障害は近位筋優位のため遠位筋中心のトレーニングは的外れである。回復初期に筋痛を押して負荷を続けると炎症を悪化させ得るため不適切である。手指冷感がレイノー現象由来なら保温は考慮するが、本問の正答としては間質性肺炎への注意が最も適切である。

✗ 1. 誤り
運動負荷量は血小板数を目安に設定する。
目安は筋逸脱酵素であるCKで血小板数ではない
✗ 2. 誤り
筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う。
筋炎は近位筋優位に障害されるため誤り
✓ 3. 正しい
間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。
多発性筋炎は間質性肺炎を合併しやすく呼吸状態に配慮する
✗ 4. 誤り
手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う。
手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う:回復初期の炎症筋への安易な加温は不適切で正答ではない
✗ 5. 誤り
筋痛があれば抵抗を減らし、時間を延長して筋力トレーニングを継続する。
筋痛は炎症増悪のサインであり負荷継続は不適切
ポイント
  • 多発性筋炎=近位筋優位・左右対称の炎症性筋疾患
  • 間質性肺炎の合併に注意(予後を左右)
  • 運動負荷の目安はCK(筋逸脱酵素)
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