学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP54A048

理由で解く 理学療法士

QP54A048 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問48
問題
閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか。
選択肢
1 冷感はない。
2 安静時痛はない。
3 しびれ感はない。
4 間欠性跛行は体幹前傾で改善する。
5 好発部位は大腿動脈から膝窩動脈である。
解答
正解5(好発部位は大腿動脈から膝窩動脈である。)
解説

閉塞性動脈硬化症(ASO)は下肢動脈の粥状硬化による慢性閉塞で、大腿動脈〜膝窩動脈が好発部位。冷感・しびれ・間欠性跛行・進行例では安静時痛を呈する。

閉塞性動脈硬化症は下肢の慢性動脈閉塞性疾患で、動脈硬化により血流が低下し、虚血症状として冷感・しびれ・間欠性跛行を来す。重症化(Fontaine III〜IV)では安静時痛や潰瘍・壊死に至る。狭窄・閉塞の好発部位は大腿動脈から膝窩動脈にかけての領域である。間欠性跛行は歩行で増悪し休息(立ち止まり)で軽快する血流性の症状で、体幹前傾で軽快するのは腰部脊柱管狭窄症の神経性間欠跛行の特徴であり、鑑別点となる。

✗ 1. 誤り
冷感はない。
虚血により下肢の冷感を生じるため誤り
✗ 2. 誤り
安静時痛はない。
重症例(Fontaine III)では安静時痛を生じるため誤り
✗ 3. 誤り
しびれ感はない。
虚血によりしびれ感を生じるため誤り
✗ 4. 誤り
間欠性跛行は体幹前傾で改善する。
前傾で改善するのは腰部脊柱管狭窄症の神経性跛行。ASOの跛行は休息で改善する
✓ 5. 正しい
好発部位は大腿動脈から膝窩動脈である。
粥状硬化はこの領域に好発する
ポイント
  • ASOの好発部位=大腿動脈〜膝窩動脈
  • 症状:冷感・しびれ・間欠性跛行、重症で安静時痛・潰瘍
  • 血流性跛行(休息で軽快)vs 神経性跛行(前傾で軽快)
比較表
間欠性跛行の鑑別
項目閉塞性動脈硬化症腰部脊柱管狭窄症
機序下肢虚血馬尾・神経根の圧迫
軽快肢位立ち止まり(休息)体幹前傾・座位
足背動脈拍動減弱・消失正常
ABI低下正常
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