学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP54A049

理由で解く 理学療法士

QP54A049 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問49
問題
廃用症候群で正しいのはどれか。
選択肢
1 加齢による影響は少ない。
2 二次性サルコペニアを認める。
3 筋萎縮は上肢に強くみられる。
4 進行しても摂食嚥下機能は保たれる。
5 高齢者では高アルブミン血症を認める。
解答
正解2(二次性サルコペニアを認める。)
解説

廃用症候群は不活動により生じる二次的機能低下で、活動低下による二次性サルコペニア(筋量・筋力低下)を伴う。抗重力筋である下肢・体幹に萎縮が強い。

廃用症候群は安静・不動により全身諸機能が二次的に低下する病態で、筋萎縮・関節拘縮・骨粗鬆症・起立性低血圧・褥瘡・嚥下機能低下などを含む。サルコペニアは加齢による一次性と、活動低下・疾患・低栄養による二次性に分けられ、廃用では活動低下に起因する二次性サルコペニアを認める。筋萎縮は抗重力筋である下肢(大腿四頭筋など)・体幹に強く現れる。加齢はサルコペニアや廃用の進行を助長する(影響が少ないは誤り)。進行例では嚥下関連筋の廃用で摂食嚥下機能も低下し、低栄養により低アルブミン血症を呈する。

✗ 1. 誤り
加齢による影響は少ない。
加齢は筋量減少・回復力低下を通じて廃用を助長するため誤り
✓ 2. 正しい
二次性サルコペニアを認める。
活動低下・低栄養による二次性サルコペニアを伴う
✗ 3. 誤り
筋萎縮は上肢に強くみられる。
抗重力筋である下肢・体幹に強く現れる
✗ 4. 誤り
進行しても摂食嚥下機能は保たれる。
嚥下関連筋の廃用で嚥下機能も低下する
✗ 5. 誤り
高齢者では高アルブミン血症を認める。
低栄養により低アルブミン血症を呈する
ポイント
  • 廃用症候群=不動による二次的機能低下
  • 二次性サルコペニアを伴う(活動低下・低栄養)
  • 筋萎縮は下肢・体幹の抗重力筋に強い
  • 嚥下機能低下・低アルブミン血症を来しうる
比較表
サルコペニアの分類
分類原因
一次性加齢
二次性(活動)廃用・不動・無重力
二次性(疾患)炎症・臓器不全・悪性腫瘍
二次性(栄養)低栄養・吸収不良
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