学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 一般 / QP54P034
理由で解く 理学療法士
発育性股関節形成不全は開排制限と後上方への脱臼が特徴で、乳児期の治療はリーメンビューゲル装具である。
発育性股関節形成不全(DDH、旧称先天性股関節脱臼)は、大腿骨頭が寛骨臼から後上方へ亜脱臼・脱臼する乳児期の疾患である。他覚所見として開排制限、大腿・鼠径部の皮膚溝の非対称、Allis徴候(大腿長の左右差)、クリックサインがみられる。治療の第一選択は生後3〜4か月頃から用いるリーメンビューゲル装具(Pavlikハーネス)で、股関節を屈曲・外転位に保持して自然整復を促す。装具で整復が得られない場合は牽引や徒手整復が行われ、年長児では観血的整復術や骨切り術が選択される。外転位保持免荷装具は主にPerthes病で大腿骨頭を寛骨臼に収めつつ免荷する目的で用いるもので、7歳以上のDDHに一律に用いる装具ではない。遺残した亜脱臼や臼蓋形成不全は将来の二次性変形性股関節症の主要な原因となる。したがって「乳児期ではリーメンビューゲル装具を用いる」が正しい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 脱臼方向 | 後上方 |
| 主な所見 | 開排制限・皮膚溝非対称・Allisサイン・クリックサイン |
| 乳児期治療 | リーメンビューゲル装具 |
| 予後リスク | 二次性変形性股関節症 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。