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理由で解く 理学療法士

QP54A047 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問47
問題
アテトーゼ型脳性麻痺に残存しやすい原始反射はどれか。
選択肢
1 吸啜反射
2 手掌把握反射
3 陽性支持反射
4 交叉性伸展反射
5 対称性緊張性頸反射
解答
正解5(対称性緊張性頸反射)
解説

アテトーゼ型脳性麻痺では緊張性頸反射(ATNR・STNR)などの姿勢反射が残存しやすく、対称性緊張性頸反射(STNR)が代表的。

アテトーゼ型脳性麻痺は大脳基底核の障害を背景とし、筋緊張の動揺と不随意運動、原始反射・姿勢反射の残存を特徴とする。特に非対称性緊張性頸反射(ATNR)や対称性緊張性頸反射(STNR)といった緊張性頸反射が強く残存し、頸部の動きに伴って四肢の筋緊張が変動して随意的な姿勢保持や運動を妨げる。選択肢のうち対称性緊張性頸反射が該当する。吸啜反射・手掌把握反射は新生児期に消失する原始反射で通常は残存を問われる代表ではなく、陽性支持反射・交叉性伸展反射も本型の代表的残存反射ではない。

✗ 1. 誤り
吸啜反射
新生児期の哺乳反射で生後数か月で消失、本型の代表的残存反射ではない
✗ 2. 誤り
手掌把握反射
生後4〜6か月で消失、本型で特に問われる反射ではない
✗ 3. 誤り
陽性支持反射
下肢への荷重刺激による伸展反射で、代表的残存反射ではない
✗ 4. 誤り
交叉性伸展反射
脊髄レベルの反射で本型の特徴とはされない
✓ 5. 正しい
対称性緊張性頸反射
対称性緊張性頸反射(STNR):緊張性頸反射でアテトーゼ型に残存しやすい
ポイント
  • アテトーゼ型=大脳基底核障害・不随意運動・筋緊張動揺
  • 緊張性頸反射(ATNR・STNR)が残存しやすい
  • STNR:頸部屈曲で上肢屈曲・下肢伸展
比較表
主な原始反射・姿勢反射の消失時期
反射消失(統合)時期の目安
吸啜反射生後3〜4か月
手掌把握反射生後4〜6か月
非対称性緊張性頸反射(ATNR)生後4〜6か月
対称性緊張性頸反射(STNR)生後8〜12か月
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