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理由で解く 理学療法士

QP52P022 基礎理学療法学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問22
問題
陽性尤度比の説明で正しいのはどれか。
選択肢
1 検査的中率と同義である。
2 陰性尤度比を足すと1になる。
3 「感度÷(1−特異度)」で計算できる。
4 値が小さいほど臨床導入の妥当性が高い。
5 実際の該当者のうち検査で陽性となる割合である。
解答
正解3(「感度÷(1−特異度)」で計算できる。)
解説

陽性尤度比=感度÷(1−特異度)。陽性結果が疾患ありをどれだけ支持するかを表し、値が大きいほど検査後確率が上がり有用性が高い。

尤度比は検査結果が診断をどれだけ変化させるかを示す指標で、有病率に依存しない。陽性尤度比(LR+)は『疾患ありの人が陽性となる割合(感度)』を『疾患なしの人が陽性となる割合(1−特異度=偽陽性率)』で割ったもの、すなわち感度÷(1−特異度)で求める。値が大きいほど陽性結果が疾患の存在を強く支持し、検査後オッズを高める。したがって『感度÷(1−特異度)で計算できる』が正しい。的中率(予測値)や『実際の該当者のうち陽性となる割合(=感度)』とは異なる概念である。

✗ 1. 誤り
検査的中率と同義である。
的中率(陽性/陰性予測値)は有病率に依存する別概念で尤度比とは異なる
✗ 2. 誤り
陰性尤度比を足すと1になる。
陽性尤度比と陰性尤度比の間にそのような加算関係はない
✓ 3. 正しい
「感度÷(1−特異度)」で計算できる。
「感度÷(1−特異度)」で計算できる:陽性尤度比=感度/(1−特異度)であり正しい定義(正=正解)
✗ 4. 誤り
値が小さいほど臨床導入の妥当性が高い。
陽性尤度比は値が大きいほど(目安10以上)有用性が高い
✗ 5. 誤り
実際の該当者のうち検査で陽性となる割合である。
これは感度の定義であり陽性尤度比ではない
ポイント
  • 陽性尤度比=感度÷(1−特異度)
  • 値が大きいほど検査後確率が上がり有用
  • 尤度比は有病率に依存しない
比較表
検査精度の指標
指標定義
感度疾患ありで陽性となる割合
特異度疾患なしで陰性となる割合
陽性尤度比感度÷(1−特異度)
陰性尤度比(1−感度)÷特異度
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