学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP52A049

理由で解く 理学療法士

QP52A049 基礎理学療法学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問49
問題
Heinrichの法則について正しいのはどれか。
選択肢
1 有害事象を6段階で示している。
2 多くの人が関わると事故が多くなる。
3 1つの大事故に対して多数の小さな事故が発生している。
4 およそ2割の人の努力で8割の事故を防ぐことができる。
5 二重の確認によって事故を3割程度減少させることができる。
解答
正解3(1つの大事故に対して多数の小さな事故が発生している。)
解説

ハインリッヒの法則は、1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリハット(傷害なし事象)が存在するとする経験則である。

ハインリッヒの法則(1:29:300)は労働災害の統計から導かれ、1件の重大事故の陰に29件の軽傷事故、さらに300件の傷害には至らないヒヤリハットが潜むことを示す。つまり多数の小さな事象(インシデント)を減らすことが重大事故(アクシデント)の予防につながるという医療安全の基本概念である。したがって『1つの大事故に対し多数の小さな事故が発生している』が正しい。『2割の努力で8割』はパレートの法則であり別概念。段階数や具体的な事故減少率を定量的に主張するものではない。

✗ 1. 誤り
有害事象を6段階で示している。
重大・軽微・ヒヤリハットの3階層(1:29:300)で示され段階数の記述が不正確
✗ 2. 誤り
多くの人が関わると事故が多くなる。
関与人数と事故数を述べた法則ではない
✓ 3. 正しい
1つの大事故に対して多数の小さな事故が発生している。
1つの大事故に対して多数の小さな事故が発生している:1:29:300の関係を正しく表す
✗ 4. 誤り
およそ2割の人の努力で8割の事故を防ぐことができる。
これはパレートの法則で別概念
✗ 5. 誤り
二重の確認によって事故を3割程度減少させることができる。
具体的な減少率を示す法則ではない
ポイント
  • ハインリッヒの法則=1:29:300
  • 小さなヒヤリハットの低減が重大事故予防につながる
  • 『2割の努力で8割』はパレートの法則で別物
比較表
ハインリッヒの法則(1:29:300)
階層件数内容
重大事故1重傷・死亡
軽微な事故29軽傷
ヒヤリハット300傷害なし
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手