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理由で解く 理学療法士

QP52A048 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問48
問題
疾患と自助具の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 片麻痺 ― ボタンエイド
2 片側上肢の切断 ― プルトップオープナー
3 脊髄小脳変性症 ― リーチャー
4 両側上肢の切断 ― 台付き爪切り
5 アテトーゼ型脳性麻痺 ― ソックスエイド
解答
正解4(両側上肢の切断 ― 台付き爪切り)
解説

両側上肢切断で片手が使えない場合、台付き爪切りは台に固定して身体(足など)で押して爪が切れるため適応が一致する。

自助具は残存機能と障害の性質に応じて選ぶ。両側上肢を欠く場合は上肢での操作ができないため、台に固定して体重や下肢で操作できる台付き爪切りが適する。片麻痺やアテトーゼでは片手や体幹が使えるためボタンエイドやソックスエイドが対応することもあるが、選択肢の組合せは典型的な整合ではない。脊髄小脳変性症は失調(協調運動障害)が主体で、リーチしても手が定まらずリーチャーの適応が乏しい。プルトップオープナーは握力・巧緻性を補う道具で、片側上肢切断(もう一方は健常)では通常不要。

✗ 1. 誤り
片麻痺 ― ボタンエイド
ボタンエイドは片手でボタンを留める道具で片麻痺に使える場合もあるが、本問では最も適切な組合せではない
✗ 2. 誤り
片側上肢の切断 ― プルトップオープナー
健側上肢が機能するため通常不要で組合せが不適切
✗ 3. 誤り
脊髄小脳変性症 ― リーチャー
失調が主体でリーチの正確性が保てず、リーチャーの適応は乏しい
✓ 4. 正しい
両側上肢の切断 ― 台付き爪切り
台に固定し下肢等で操作でき、上肢を欠く場合に適応
✗ 5. 誤り
アテトーゼ型脳性麻痺 ― ソックスエイド
不随意運動で道具の保持・操作が困難で適合しにくい
ポイント
  • 自助具は残存機能と障害特性で選ぶ
  • 両側上肢切断=台付き(固定式)自助具
  • 失調・不随意運動では保持が難しく単純な自助具は不適
比較表
代表的な自助具と適応
自助具主な目的・適応
ボタンエイド片手でのボタン留め(片麻痺・片手動作)
リーチャー遠位への到達(可動域制限・体幹屈曲困難)
ソックスエイド靴下着脱(股・膝の屈曲制限)
台付き爪切り片手/上肢欠損での爪切り
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