学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q0985

理由で解く 解剖学

Q0985 運動器系

出典:あマ指 第6回(1998) 問題22
問題
脛骨に停止する筋はどれか。
選択肢
1 長指屈筋
2 前脛骨筋
3 半膜様筋
4 長内転筋
解答
正解3(半膜様筋)
解説
✗ 1. 誤り
長指屈筋
長指屈筋は脛骨後面から起こるが停止は第2〜5指の末節骨底で、脛骨には停止しない(起始部位)。
✗ 2. 誤り
前脛骨筋
前脛骨筋も脛骨外側面・下腿骨間膜から起こるが、停止は内側楔状骨・第1中足骨底で、脛骨には停止しない。
✓ 3. 正しい
半膜様筋
半膜様筋は坐骨結節から起こり、脛骨内側顆の後部に停止するハムストリングスの一つ。起始腱が膜状に広がることから半「膜」様筋の名を持つ。坐骨神経(脛骨神経部)に支配され、股関節の伸展と膝関節の屈曲・内旋を行う2関節筋である。半腱様筋(脛骨粗面内側の鵞足へ停止)とは停止部位が異なり、半腱様筋が浅層(鵞足構成)、半膜様筋が深層(内側顆後部)と区別される。鵞足を構成するのは縫工筋・薄筋・半腱様筋の3筋で、半膜様筋は含まれない点に注意。ハムストリングスの中で半膜様筋は膝関節包の内側を補強する役割も持ち、膝関節の内側安定化に寄与する。
✗ 4. 誤り
長内転筋
長内転筋は恥骨体前面から起こり、大腿骨粗線内側唇に停止する。内転筋群の一つで脛骨には停止しない。
ポイント
  • 半膜様筋は脛骨内側顆後部に停止。鵞足(縫工・薄・半腱様)は脛骨粗面内側、半膜様筋は深層の内側顆後部と区別する。
  • 覚え方のコツ: 「ハムの内側2筋=半腱(浅・鵞足)/半膜(深・内側顆後部)」と深浅で区別する。
  • 関連知識: 脛骨粗面=膝蓋靭帯(大腿四頭筋停止)と鵞足。内側顆=半膜様筋。上端内側=鵞足。前脛骨筋・長指屈筋は脛骨起始で停止ではない。
  • よくある間違い: 半膜様筋を鵞足構成筋と誤認(鵞足は縫工・薄・半腱様の3筋のみ)/前脛骨筋を脛骨停止と取り違える(起始部位)。
  • 臨床応用: 半膜様筋と腓腹筋内側頭の間に発生する滑液包炎(ベーカー嚢腫)は膝窩内側の膨隆を起こす。
比較表
筋名 起始 停止
半膜様筋 坐骨結節 脛骨内側顆後部
半腱様筋 坐骨結節 脛骨粗面内側(鵞足)
縫工筋 上前腸骨棘 脛骨粗面内側(鵞足)
薄筋 恥骨下枝 脛骨粗面内側(鵞足)
前脛骨筋 脛骨外側面 内側楔状骨、第1中足骨底
長指屈筋 脛骨後面 第2〜5指末節骨底
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題22|脛骨に停止する筋はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題22|脛骨に停止する筋はどれか。
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