学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ B. 平衡聴覚器 / Q0736

理由で解く 解剖学

Q0736 感覚器系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題33
問題
内耳に存在するのはどれか。
選択肢
1 アブミ骨筋
2 鼓索神経
3 鼓 膜
4 前 庭
解答
正解4(前 庭)
解説
✗ 1. 誤り
アブミ骨筋
アブミ骨筋は中耳の鼓室にあり、アブミ骨頭に付着して顔面神経(VII)の支配を受ける。強大音時に反射的に収縮しアブミ骨の動きを抑制(耳小骨筋反射)。中耳に属し、内耳ではない。
✗ 2. 誤り
鼓索神経
鼓索神経は顔面神経(VII)の枝で、舌前2/3の味覚(特殊感覚)と顎下腺・舌下腺の分泌(副交感)を担う。中耳の鼓膜内面上方を走行する点で「鼓」の名がつくが、内耳ではなく中耳の通過神経。
✗ 3. 誤り
鼓 膜
鼓膜は外耳と中耳の境界をなす楕円形の薄い線維膜で、外耳道の最深部に位置する。中耳側の耳小骨が内面に付着するが、内耳の構成要素ではない。
✓ 4. 正しい
前 庭
前庭は内耳の骨迷路の中央部で、前方の蝸牛と後方の半規管の玄関口(vestibulum)に位置する。内部に膜迷路の卵形嚢と球形嚢の2つの袋があり、両袋の内面の平衡斑が直線加速度・重力・頭部傾きを感受する。側壁の前庭窓(卵円窓)にアブミ骨底がはまり込み、中耳からの音響振動を内耳の外リンパに伝える中継点としても重要である。骨迷路は前庭・骨半規管・蝸牛の3部からなり、内部は外リンパ、膜迷路の中は内リンパで満たされる。前庭は内耳の中核構造のひとつであり、本選択肢が正解。中耳の構造(鼓膜・耳小骨・鼓索神経・アブミ骨筋)と明確に区別する。
ポイント
  • 内耳の骨迷路は前庭・骨半規管・蝸牛の3部からなる。前庭の中の膜迷路(卵形嚢・球形嚢)が直線加速度・頭部傾きを担当する平衡覚の中核。
  • 覚え方のコツ: 「内耳=前庭+半規管+蝸牛(液体)」「中耳=鼓室+耳小骨+耳管(空気)」と液性で区別。鼓索神経・アブミ骨筋は中耳通過神経・筋。
  • 関連知識: 前庭の側壁の前庭窓にアブミ骨底がはまる。半規管の3本は前庭の後上方から開口し、蝸牛は前庭の前下方かららせん状に伸びる。前庭が内耳の中心ハブ。
  • よくある間違い: 「鼓索神経」「アブミ骨筋」は名前から内耳と誤認しがちだが、いずれも中耳に位置する構造。内耳には「液体」「感覚細胞」「神経節」がキーワード。
  • 臨床応用: 前庭性めまいを呈する代表疾患:メニエール病(内リンパ水腫)・前庭神経炎・BPPV・前庭神経鞘腫など。眼振の方向・頭位変化との関連で病巣推定が可能。
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題33|内耳に存在するのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題33|内耳に存在するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手