学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ G. 性腺(内分泌部) / Q0483

理由で解く 解剖学

Q0483 内分泌系

出典:あマ指 第6回(1998) 問題28
問題
男性ホルモンを分泌する器官はどれか。
選択肢
1 精巣上体
2 精管
3 精巣
4 前立腺
解答
正解3(精巣)
解説
✗ 1. 誤り
精巣上体
精巣上体は精巣の上部から後縁にのる鶏冠状の構造で、精子の貯蔵と成熟の場である。内分泌機能は持たず、男性ホルモンを分泌しない。精管への移行部として精路の一部を担う。
✗ 2. 誤り
精管
精管は精子を輸送する筒状の管で、粘膜・筋層・外膜からなる。精子を骨盤内を経て尿道へ送る通り道であり、ホルモン分泌の機能は持たない。内分泌機能と精路の機能を混同しないことが重要である。
✓ 3. 正しい
精巣
精巣は精子を産生するとともに、精細管間質のライディッヒ細胞(間細胞)からテストステロンを代表とする男性ホルモンを分泌する内分泌器官でもある。下垂体前葉のLH刺激によりテストステロン分泌が促進され、思春期以降の二次性徴発現・精子形成維持・筋骨格発達・体毛分布・変声などをもたらす。精巣は「外分泌(精子)+内分泌(テストステロン)」を兼備する二重機能器官である点を明確に理解しておくこと。
✗ 4. 誤り
前立腺
前立腺は精液の液性成分の約1/3を分泌する外分泌腺で、弱アルカリ性の乳白色液を尿道に放出する。重炭酸塩・亜鉛・酸性フォスファターゼなどを含み精子の運動を助けるが、男性ホルモンは分泌しない。むしろ前立腺自身がテストステロンの作用を受ける標的器官である。
ポイント
  • 男性ホルモン(テストステロン)を分泌するのは精巣で、精細管間質のライディッヒ細胞が産生する。
  • 覚え方のコツ: 「精子も男性ホルモンも“精巣”で完結」と一本化。付属腺(精嚢・前立腺・尿道球腺)は分泌腺だが内分泌は担わない点を分離。
  • 関連知識: 視床下部GnRH→下垂体LH/FSH→精巣ライディッヒ(LH→テストステロン)/セルトリ(FSH→精子形成支援)の経路。テストステロンはインヒビン・エストラジオール・DHTへ代謝される。
  • よくある間違い: 前立腺を男性ホルモン分泌器官と誤答(前立腺は標的器官)/精巣上体や精管を内分泌器官と誤認する。
  • 臨床応用: 前立腺がんはテストステロン依存性が強く、アンドロゲン遮断療法(LH-RHアナログ、抗アンドロゲン薬)が治療の柱となる。精巣摘出でもアンドロゲン遮断が可能。
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題28|男性ホルモンを分泌する器官はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題28|男性ホルモンを分泌する器官はどれか。
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