学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ G. 性腺(内分泌部) / Q0482

理由で解く 解剖学

Q0482 内分泌系

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題23
問題
精巣で男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
選択肢
1 ライディヒの間細胞
2 セルトリ細胞
3 精子細胞
4 精母細胞
解答
正解1(ライディヒの間細胞)
解説
✓ 1. 正しい
ライディヒの間細胞
ライディヒ細胞(間細胞)は精細管と精細管の間の結合組織(間質)に存在する内分泌細胞で、テストステロンをはじめとする男性ホルモンを分泌する。下垂体前葉から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)の刺激で活性化され、思春期以降の二次性徴発現(陰茎・陰嚢の発達、ひげ・陰毛、変声、筋骨格発達)や精子形成の維持に必須の役割を果たす。
✗ 2. 誤り
セルトリ細胞
セルトリ細胞は精細管の内部に存在する支持細胞で、精子形成細胞を保持し栄養を供給する役割を担う。男性ホルモンを分泌するのではなく、FSH刺激によってアンドロゲン結合タンパク質・インヒビン・抗ミュラー管ホルモンを分泌する。混同しやすい代表例である。
✗ 3. 誤り
精子細胞
精子細胞は精細管内で精子へと成熟する前段階の生殖細胞で、ホルモン分泌はしない。精祖細胞→第一次精母細胞→第二次精母細胞→精子細胞→精子という順序で成熟する生殖系列の一つである。
✗ 4. 誤り
精母細胞
精母細胞は精細管内で減数分裂を行う生殖細胞で、ホルモン分泌はしない。第一次精母細胞が減数第1分裂で第二次精母細胞となり、減数第2分裂で精子細胞となる。染色体数が半減する重要な段階だが、内分泌機能は持たない。
ポイント
  • テストステロン(男性ホルモン)を分泌するのはライディッヒ細胞(間細胞)であり、精細管の外側の間質に存在する。
  • 覚え方のコツ: 「間にライディッヒ、中にセルトリ」。局在で分担が決まる。LH→ライディッヒ(Lで揃える)、FSH→セルトリ(Sで揃える)。
  • 関連知識: セルトリ細胞は支持・栄養供給・抗ミュラー管ホルモンとインヒビン分泌。精子形成細胞は管内腔側へ向かって成熟する(精祖→精母→精子細胞→精子)。
  • よくある間違い: ライディッヒとセルトリの役割入れ替え/男性ホルモンをセルトリ細胞が分泌すると誤答/精母細胞・精子細胞がホルモンを分泌すると誤認する。
  • 臨床応用: テストステロン低下(ライディッヒ細胞機能低下)は男性更年期・性腺機能低下症の原因。クラインフェルター症候群(47,XXY)では精細管の萎縮・無精子症にライディッヒ細胞機能低下が合併する。
比較表
細胞 局在 機能 支配ホルモン
ライディッヒ細胞(間細胞) 精細管の外(間質) テストステロン分泌 LH
セルトリ細胞 精細管の内(上皮) 精子形成細胞の支持・栄養、インヒビン分泌 FSH
精祖細胞 精細管の基底側 分裂して精母細胞を生じる
精母細胞 精細管の中間層 減数分裂を行う
精子細胞 精細管の内腔側 変態して精子となる
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題23|精巣で男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題23|精巣で男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
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