学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0425

理由で解く 解剖学

Q0425 生殖器系

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題24
問題
女性生殖器について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 卵巣は腹膜に包まれている。
2 卵管は腹膜腔に開口する。
3 子宮内膜は粘膜で構成される。
4 腟口は外尿道口の前方にある。
解答
正解4(腟口は外尿道口の前方にある。)
解説
✗ 1.
卵巣は腹膜に包まれている。
✗ 正しい。 卵巣は全体を腹膜がおおい、その腹膜は卵巣間膜として子宮広間膜の背面に続く。卵巣は後腹膜器官ではなく腹膜に包まれた骨盤腔内の器官であり、この記述は正しいため本肢は解答にはならない。
✗ 2.
卵管は腹膜腔に開口する。
✗ 正しい。 卵管膨大部の先端は漏斗をつくり、その先からは卵管采が房状に腹腔内に開口する(卵管腹腔口)。このため女性では外界と腹膜腔が卵管を介して連絡しており、記述は正しく解答ではない。
✗ 3.
子宮内膜は粘膜で構成される。
✗ 正しい。 子宮壁は内側から子宮内膜(粘膜)・子宮筋層・子宮外膜(漿膜)の3層からなる。子宮内膜は単層円柱上皮におおわれる粘膜であり、機能層と基底層に区別される。この記述は正しいため解答ではない。
✓ 4. 誤り
腟口は外尿道口の前方にある。
膣前庭は前方に外尿道口、後方に膣口が開く配置である。したがって膣口は外尿道口の「後方」に位置するのが正しく、「前方にある」とする本肢は事実と逆で記述として誤り。本問は「誤っている記述」を選ぶ設問であり、これが正解となる。会陰を前後に走る配列は前から尿道口→膣口→肛門の順で整理するとよい。
ポイント
  • 膣前庭では前方に外尿道口、後方に膣口が開口する。膣口は外尿道口の後方である。
  • 覚え方のコツ: 女性会陰は前から「尿・膣・肛」の順、男性会陰は「尿道・肛門」。女性は膣口が尿道口より後ろと覚える。
  • 関連知識: 卵巣は腹膜に包まれ、卵管は卵管腹腔口で腹膜腔に開く。子宮内膜は単層円柱上皮の粘膜で機能層と基底層に分かれる。
  • よくある間違い: 膣口を尿道口の前と取り違える/女性で卵管が腹膜腔に開かないと誤解する/卵巣を後腹膜器官とみなす。
  • 臨床応用: 女性では腹膜腔が卵管を介し外界とつながるため、上行性感染(骨盤腹膜炎)が起こりうる。男性ではこの経路がない。
比較表
部位 前方 中央 後方
女性会陰(膣前庭) 外尿道口 膣口 肛門
男性会陰 外尿道口 肛門
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題24|女性生殖器について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題24|女性生殖器について誤っている記述はどれか。
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