学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ B. 女性生殖器 / Q0424

理由で解く 解剖学

Q0424 生殖器系

出典:あマ指 第1回(1993) 問題27
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 精子は精巣中で完成される。
2 卵子の染色体数は46 である。
3 原始卵胞は卵巣髄質に認められる。
4 受精は子宮腔でなされる。
解答
正解1(精子は精巣中で完成される。)
解説
✓ 1. 正しい
精子は精巣中で完成される。
精子は精巣内の精細管をおおう精上皮でつくられる。精祖細胞→精母細胞→精娘細胞→精子細胞の過程を経て精子として完成され、このうち減数分裂によって染色体数は23本(半数)となる。完成した精子は精上皮を離れ、直精細管→精巣網→精巣輸出管を経て精巣上体へ送られ、ここでさらに運動能を獲得する。したがって「精子は精巣中で完成される」とする本肢の記述は、産生臓器として精巣を指す表現として正しい。
✗ 2. 誤り
卵子の染色体数は46 である。
卵子は生殖細胞であり減数分裂を経て染色体数は体細胞の半分の23本(n)となる。受精時に精子の23本と合わさって46本(2n)が復元される仕組みであるため、卵子単独で46本とする記述は誤り。
✗ 3. 誤り
原始卵胞は卵巣髄質に認められる。
卵巣の実質は周辺の皮質と中心の髄質に分かれ、原始卵胞・一次卵胞・二次卵胞・胞状卵胞・成熟卵胞(グラーフ卵胞)や黄体・白体は「皮質」に存在する。髄質は血管・リンパ管・神経に富む柔らかい層で、卵胞はみられない。
✗ 4. 誤り
受精は子宮腔でなされる。
受精は卵管の外側1/2を占める卵管膨大部で起こる。排卵された卵子は卵管采から漏斗へ取り込まれ、膨大部で精子と出会う。子宮腔は受精の場ではなく、受精後5〜7日目の胚盤胞が着床する場である。
ポイント
  • 精子は精巣の精細管(精上皮)で産生・完成され、精巣上体でさらに成熟・運動能を獲得する。
  • 覚え方のコツ: 「精子は精巣で作り、精巣上体で熟す/卵は卵巣で育ち、卵管膨大部で出会う」と男女の産地と成熟地をペアで暗記。
  • 関連知識: 卵子・精子とも減数分裂で染色体数は23本。受精で46本に復元。卵胞・黄体は卵巣「皮質」にあり、髄質は血管が走る。
  • よくある間違い: 卵子単独で46本と誤解/受精の場を子宮腔と混同/卵胞を卵巣髄質にあると取り違える。
  • 臨床応用: 子宮外妊娠(卵管妊娠)は受精卵が卵管壁に着床するもので、卵管膨大部〜峡部で破裂すると腹腔内大出血を起こし母体に危険。
比較表
男女の対応 男性 女性
生殖細胞産生器官 精巣(精細管) 卵巣(皮質)
最終成熟の場 精巣上体 卵管膨大部(受精直前)
染色体数 23本(n) 23本(n)
受精の場 卵管膨大部
着床の場 子宮内膜(子宮体部)
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題27|正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題27|正しいのはどれか。
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