学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P120
理由で解く 柔道整復師
ダッシュ時の「ブチッ」という音と下腿内側の痛み――腓腹筋内側頭の肉ばなれ(いわゆるテニスレッグ)です。受傷直後の対応は、冷却・圧迫・挙上に安静を加えた急性期処置になります。
肉ばなれの直後は、断裂した筋線維から出血と浮腫が広がり、これが痛みの増悪、治癒の遅れ、瘢痕形成の原因になります。そこで受傷直後は、冷却によって血管を収縮させて出血と炎症を抑え、弾性包帯などで圧迫して腫脹の広がりを抑え、患肢を心臓より高く挙上して静脈還流を助けます。あわせて足関節を軽度底屈位に保ち、下腿三頭筋を弛緩させて断端を近づけた状態で安静を保ちます。なお、つま先立ちができないという所見はアキレス腱断裂でも生じるため、腱の連続性(陥凹の有無、トンプソンテスト)を必ず確認して鑑別してから方針を決めます。
| 急性期(受傷〜48〜72時間) | 回復期(腫脹軽減後) | |
|---|---|---|
| 物理療法 | 冷却、非温熱(パルス)超音波 | 温熱、温熱モード超音波 |
| 圧迫・挙上 | 行う | 腫脹に応じて継続 |
| 関節運動 | 底屈位で安静、伸張は行わない | 疼痛のない範囲で自動運動から開始 |
| 電気刺激 | 筋収縮を誘発する通電は控える | 筋の再教育・萎縮予防に用いる |
| 荷重 | 免荷または部分荷重 | 段階的に全荷重へ |
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