学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P119
理由で解く 柔道整復師

受傷機転と部位からアキレス腱断裂が考えられ、初期は断端を近づけるために膝関節軽度屈曲位・足関節底屈位で固定する。正解は4。
ジャンプの着地時に下腿後面へ「棒で殴られた」ような衝撃が走り、そのまま続行不能になるのはアキレス腱断裂の典型的な訴えである。設問の写真は術者が下腿部を把持した場面で、下腿三頭筋を握って足関節の底屈が起こるかをみる検査(トンプソンテスト)にあたると考えられる。固定肢位を決める原則は「損傷した組織の起始と停止を近づける」ことである。アキレス腱に緊張を与えているのは下腿三頭筋で、そのうち腓腹筋は大腿骨顆部から起こる二関節筋なので膝を屈曲させると緩み、ヒラメ筋を含む全体は足関節を底屈させると緩む。したがって膝軽度屈曲位・足関節底屈(尖足)位が断端間距離を最も小さくする肢位となる。以後は経過に応じて底屈角度を段階的に減らしていく。手術か保存かの判断が必要なので、初期固定を施したうえで速やかに医療機関へつなぐ。
| 肢位 | 腓腹筋(二関節筋) | ヒラメ筋・アキレス腱 | 断端間の距離 |
|---|---|---|---|
| 膝伸展位・足背屈位 | 最も伸張される | 最も緊張する | 最も離れる(不適) |
| 膝伸展位・足底屈位 | 起始側が引かれたまま | 緩む | やや離れる |
| 膝軽度屈曲位・足背屈位 | 起始側は緩む | 緊張する | 離れる(不適) |
| 膝軽度屈曲位・足底屈位 | 緩む | 緩む | 最も近づく(適) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。