学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P121
理由で解く 柔道整復師
外果前方(前距腓靱帯部)の腫脹と圧痛、前方引き出しテスト陽性、しかし足関節0度では疼痛も不安定性もなく、外果に骨性の圧痛もない――前距腓靱帯損傷です。固定は軽度外反位とし、急性期は免荷歩行を指導します。
前距腓靱帯は足関節が底屈するほど緊張し、底屈・内転(内がえし)強制で最も損傷しやすい外側靱帯です。前方引き出しテストが陽性である一方、足関節を0度(中間位)にすると疼痛も不安定性も出ないという所見は、0度で緊張する踵腓靱帯が温存され、損傷が前距腓靱帯にとどまることを示します。外果に圧痛がないことは腓骨遠位端骨折の可能性が低いことを支えます。固定は損傷した靱帯を弛緩させる肢位、すなわち足関節を0度〜軽度背屈・軽度外反位に保ち、範囲は下腿近位1/3から足趾のつけ根までとします。腫脹が強い急性期は免荷とし、腫脹の推移と固定の適合を確認するため早期の再来を指示します。
| 靱帯 | 緊張する肢位 | 損傷機転 | 陽性となるテスト | 圧痛部位 |
|---|---|---|---|---|
| 前距腓靱帯 | 底屈位 | 底屈+内転(内がえし) | 前方引き出しテスト(底屈位) | 外果前方 |
| 踵腓靱帯 | 背屈位・0度 | 中間位〜背屈での内反(内がえし)強制 | 内反動揺性テスト(0度) | 外果下方 |
| 後距腓靱帯 | 背屈位 | 単独損傷はまれ | 特異的なものはない | 外果後方 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。