学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P117
理由で解く 柔道整復師

膝外側からのタックルは外反を強制する外力で、内側側副靱帯が損傷される。長軸超音波像では損傷した靱帯が腫れて厚みを増すため、2が該当する。正解は2。
膝に外反力が加わると内側は引き離される方向にストレスを受け、これを抑えている内側側副靱帯が破綻する。内側側副靱帯は大腿骨内側上顆から脛骨内側へ伸びる帯状の構造で、長軸像では層状の線として描出される。損傷すると出血と浮腫のために靱帯全体が厚くなり、内部のエコーが低下して線維の並びが乱れる。評価では健側を同じ肢位・同じ走査で撮り、厚みと輝度を左右で比較することが基本になる。あわせて前十字靱帯損傷や内側半月板損傷の合併(いわゆる不幸の三徴)を念頭に、関節血症の有無と不安定性の程度を確かめる。急性期は固定と冷却、荷重の調整を行い、不安定性が強い例や関節血症のある例はMRIなどによる評価のため医療機関へつなぐ。
| 超音波所見 | 示唆する病態 | 本例との整合 |
|---|---|---|
| 内側側副靱帯の肥厚・低エコー化 | 内側側副靱帯損傷(外反強制) | 合致する |
| 骨皮質の不整像 | 骨折・裂離骨折 | 成人の外反強制では靱帯実質の損傷が主で、第一候補ではない |
| 関節内遊離体 | 離断性骨軟骨炎、変形性膝関節症 | 慢性病態の所見。急性外傷直後には合わない |
| 半月板の石灰化 | ピロリン酸カルシウム結晶沈着症などの変性 | 20歳の急性外傷とは無関係 |
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