学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P113
理由で解く 柔道整復師

棘上筋の筋力が保たれたまま棘下筋だけが萎縮して外旋筋力が低下し、さらにしこりを触知するという所見から、肩甲上神経の絞扼障害が考えられる。正解は1。
肩甲上神経は肩甲切痕を通って棘上筋と棘下筋の両方を支配し、その後さらに肩甲棘の外側を回り込む棘窩切痕を通って棘下筋へ向かう。したがって絞扼される高さによって症状の分布が変わり、肩甲切痕での絞扼なら棘上筋と棘下筋の両方が、棘窩切痕での絞扼なら棘下筋だけが障害される。本例は棘上筋の筋力が保たれ棘下筋のみが萎縮しているので、より末梢での絞扼が示唆される。設問文にあるとおり写真の★印で示された部位にしこりを触知しており、絞扼の原因としては関節唇由来のガングリオンなど神経を圧迫する占拠性病変が代表的である。施術の場では棘下窩の陥凹と外旋筋力を左右で比較して評価し、原因検索と治療方針の決定のため整形外科への紹介を行う。
| 絞扼部位 | 障害される筋 | 現れる所見 |
|---|---|---|
| 肩甲切痕 | 棘上筋+棘下筋 | 外転初期の筋力低下+外旋筋力低下、棘上窩・棘下窩の萎縮 |
| 棘窩切痕 | 棘下筋のみ | 外旋筋力低下、棘下窩の陥凹。棘上筋の筋力は保たれる |
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