学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P112
理由で解く 柔道整復師
圧痛が肋骨の上ではなく第7・8肋間に限局し、体幹の側屈・回旋で痛みが再現される点から、肋間筋損傷が最も考えられる。正解は2。
素振りのように胸に直達外力が加わっていない場面で、体幹を急に回旋・側屈させて痛みが出たときは、まず胸郭の筋の損傷を考える。肋間筋は肋骨と肋骨の間を走り、外肋間筋は前下方へ、内肋間筋は後下方へ走って呼吸運動と体幹の回旋に関与するため、深呼吸や咳、体幹のひねりで伸張・収縮ストレスがかかり痛みが誘発される。本例で圧痛が「肋間」に限局していること、視診で腫脹がないことは、骨そのものよりも肋間の軟部組織の損傷を示唆する。ただし初期の肋骨骨折は所見に乏しいこともあるため、患部から離れた位置で胸郭を前後・側方から圧迫する介達痛の有無を確かめ、陽性なら画像評価のため医療機関を勧める。対応としては安静と胸郭の動きを抑える固定、痛みに合わせた呼吸指導を行い、経過を再評価する。
| 疾患 | 圧痛の部位 | 誘発される動作 | 介達痛 |
|---|---|---|---|
| 肋間筋損傷 | 肋間に限局 | 体幹側屈・回旋、深呼吸、咳 | 陰性のことが多い |
| 肋骨骨折 | 肋骨そのものの上に限局 | 深呼吸、咳、体幹運動 | 陽性になりやすい |
| 広背筋損傷 | 背部〜腋窩後壁 | 肩関節の伸展・内転・内旋 | — |
| 腰椎横突起骨折 | 腰部脊柱起立筋の外側 | 体幹の回旋・側屈 | — |
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