学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P111
理由で解く 柔道整復師
前足部が溝に固定されたまま転倒し、前足部が軽度外転位を呈しています。足内側縁で内側楔状骨が、足外側縁で第5中足骨底部が突出して触れることが、リスフラン関節で中足骨列が外側へずれたことを示します。
リスフラン関節(足根中足関節)は、内側・中間・外側楔状骨および立方骨と、第1〜5中足骨底がつくる関節列です。このうち中間楔状骨は内側楔状骨・外側楔状骨より後方に引っ込んでおり、そこにほぞ穴のような凹みができています。第2中足骨底はこの内側楔状骨と外側楔状骨に挟まれた凹みに深く陥入して要石(キーストーン)となり、さらに内側楔状骨と第2中足骨底を結ぶ強靱なリスフラン靱帯で支えられています。前足部が固定された状態で体が前方や側方へ倒れると、この関節列に強い外転・回旋の力が加わって中足骨群が転位します。転位方向を読むコツは「突出して触れる骨がどちら側の骨か」。近位側に取り残された内側楔状骨が足の内側縁に触れ、遠位側で外方へ移動した第5中足骨底部が足の外側縁に突出する組み合わせは、遠位の中足骨列が外側へずれたことを意味します。前足部が外転位をとることも、この読みを裏づけます。
| 脱臼部位と方向 | 前足部の肢位 | 足内側縁に触れる骨 | 足外側縁に触れる骨 |
|---|---|---|---|
| リスフラン関節・外側脱臼(本例) | 外転位 | 内側楔状骨(近位側) | 第5中足骨底部(遠位側) |
| リスフラン関節・内側脱臼 | 内転位 | 第1中足骨底部(遠位側) | 立方骨(近位側) |
| ショパール関節・外側脱臼 | 外転位 | 距骨頭(近位側) | 立方骨など遠位骨片 |
| ショパール関節・内側脱臼 | 内転位 | 舟状骨(遠位側) | 距骨頭・踵骨前方部(近位側) |
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