学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P110
理由で解く 柔道整復師
足を外側に滑らせた際の膝外反・下腿外旋、関節血症を思わせる著明な腫脹、膝蓋骨内縁の圧痛、そして全身関節弛緩性の高さ。自然整復された膝蓋骨脱臼(外側脱臼)を考えます。
足を外側に滑らせると、足部が固定されないまま大腿は内旋し下腿は相対的に外旋、膝は外反位になります。この肢位で大腿四頭筋が強く働くと膝蓋骨は外側へ引かれ、内側支帯(内側膝蓋大腿靱帯)を破って外側へ脱臼します。多くは膝を伸ばした時点で自然に整復されるため、来所時には脱臼所見はなく、関節血症による著明な腫脹と、破れた内側支帯の部位=膝蓋骨内縁の圧痛だけが残ります。若年女性、全身関節弛緩性が高いこと(7点中4点は陽性)は膝蓋骨脱臼の素因です。引き出し徴候陰性は前十字靱帯損傷を、側方動揺性テスト陰性は側副靱帯損傷を否定する材料になります。再脱臼しやすいので、固定と内側広筋を中心とした筋力強化を行い、骨軟骨骨折の有無を医療機関で確認してもらいます。
| 疾患 | 圧痛の主部位 | 特異的検査 | 関節血症 |
|---|---|---|---|
| 膝蓋骨脱臼(自然整復) | 膝蓋骨内縁 | 膝蓋骨アプリヘンジョンサイン | あり |
| 前十字靱帯損傷 | 特定しにくい | 前方引き出し・ラックマン | あり |
| 内側半月板損傷 | 内側関節裂隙 | マックマレー・アプレー | 辺縁部(red zone)損傷ならあり/中央部では乏しい |
| 内側側副靱帯損傷 | 大腿骨内側上顆〜内側裂隙 | 外反ストレス(側方動揺) | 単独では乏しい |
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