学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P107
理由で解く 柔道整復師
ジャンプ着地の反復、下腿前部中央に限局した腫脹と圧痛、そして発症早期でエックス線に所見が出ない——脛骨疲労骨折(跳躍型)の典型的な立ち上がりです。
疲労骨折は、一度で折れるほどではない力が同じ場所に繰り返し加わり、骨の修復が追いつかなくなって起こります。バレーボールのようにジャンプと着地を反復する競技では、脛骨の中央前方の皮質に張力が集中するため、この部位に生じる型を跳躍型と呼びます。一方、ランニング中心の競技で多いのは近位・遠位1/3の後内側に生じる疾走型です。診断上の要点は、発症から日が浅い時期には単純エックス線で骨膜反応や骨折線が写らないことが多く、陰性であっても否定できないことです。本例が「限局した腫脹と圧痛」を示している点は重要で、限局性こそが疲労骨折を疑う根拠になります。跳躍型は難治で偽関節に移行しやすいため、跳躍動作の中止と医師による継続的な評価(MRIなどの追加検査を含む)につなぐことが適切な対応です。
| 比較項目 | 跳躍型 | 疾走型 |
|---|---|---|
| 好発部位 | 脛骨中央(前方皮質) | 脛骨近位・遠位1/3の後内側 |
| 多い競技 | バレーボール、バスケットボールなど跳躍種目 | 陸上長距離などランニング種目 |
| 予後 | 難治で偽関節化しやすい | 比較的良好 |
| 早期エックス線 | 陰性のことが多い | 陰性のことが多い |
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