学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ34P102

理由で解く 柔道整復師

QJ34P102 柔道整復理論

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問102
問題
障害と好発の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 強剛母趾-20~30歳
2 セーバー(Sever)病-女子
3 有痛性外脛骨-10~15歳
4 第2ケーラー(Köhler)病-男子
解答
正解3(有痛性外脛骨-10~15歳)
解説

有痛性外脛骨は足舟状骨内側の過剰骨に後脛骨筋腱の牽引が加わって痛みを出すもので、好発は10〜15歳。正解は3。

足部の骨端症や過剰骨障害は、「どの骨がいつ骨化するか」で好発年齢がほぼ決まり、そこに競技や履物の影響が加わって性差が生まれる。有痛性外脛骨は骨端核の活動期と運動量が重なる10〜15歳、とくに女子に多い。同じ足部でも、踵骨骨端症であるセーバー病は8〜12歳の男子、第2中足骨骨頭の骨端症である第2ケーラー病(フライバーグ病)は10代の女子というように、年齢と性が入れ替わるため、対で覚えるのが有効である。強剛母趾はこれらと系統が異なり、第1中足趾節関節の変形性関節症で中高年に多い。年齢と性の組合せ問題は、疾患名だけでなく「骨端症か、変性疾患か」をまず分けてから当てはめると取りこぼしが減る。

✓ 3. 正しい
有痛性外脛骨-10~15歳
舟状骨内側にある外脛骨(副骨)へ後脛骨筋腱の牽引ストレスが集中して痛みが出る。骨端核の活動期と運動量が重なる10〜15歳が好発年齢で、女子に多い。組合せとして正しい。
✗ 1. 誤り
強剛母趾-20~30歳
強剛母趾は第1中足趾節関節の変形性関節症で、母趾の背屈制限と背側の骨棘形成が特徴。好発は中高年であり、20〜30歳という組合せは合わない。
✗ 2. 誤り
セーバー(Sever)病-女子
セーバー病(踵骨骨端症)は8〜12歳の男子に多い。アキレス腱と足底腱膜に挟まれた踵骨骨端部への牽引ストレスが原因で、踵をつまむと痛む。性別の組合せが逆になっている。
✗ 4. 誤り
第2ケーラー(Köhler)病-男子
第2ケーラー病(フライバーグ病)は第2中足骨骨頭の骨端症で、10代の女子に多い。男児に多いのは第1ケーラー病(足舟状骨の骨端症、3〜7歳)のほうで、両者を取り違えないようにする。
ポイント
  • 有痛性外脛骨:10〜15歳・女子に多い。舟状骨内側の骨性隆起に圧痛、後脛骨筋腱の牽引が原因
  • セーバー病(踵骨骨端症):8〜12歳・男子に多い。踵後方の圧痛、踵骨を左右からつまむと痛む
  • 第1ケーラー病=足舟状骨・3〜7歳・男児。第2ケーラー病(フライバーグ病)=第2中足骨骨頭・10代・女子
  • 強剛母趾は骨端症ではなく第1中足趾節関節の変形性関節症。中高年、母趾の背屈制限が主症状
  • 成長期の骨端症は運動量の調整・足底挿板・ストレッチで対応し、疼痛が強い例や長引く例は画像評価のため医療機関へ
比較表
疾患部位好発年齢性差
有痛性外脛骨足舟状骨内側の過剰骨10〜15歳女子に多い
セーバー病踵骨骨端8〜12歳男子に多い
第1ケーラー病足舟状骨3〜7歳男児に多い
第2ケーラー病(フライバーグ病)第2中足骨骨頭10代女子に多い
強剛母趾第1中足趾節関節中高年
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