学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ34P099
理由で解く 柔道整復師
鼠径部痛症候群は鼠径部に痛みを起こす多くの疾患と症状が重なるため、鼠径ヘルニアなどとの鑑別が欠かせません。よって3が正しい記述です。
鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)は、サッカーなどキックやダッシュ、切り返しを繰り返す競技に多く、恥骨結合部、内転筋群(とくに長内転筋)の起始部、腸腰筋、腹直筋付着部などに痛みが出ます。単一の組織の障害ではなく、体幹と股関節の連動が崩れた結果として複数部位に痛みが生じる機能的な病態と捉えられています。同じ鼠径部の痛みでも、鼠径ヘルニアやスポーツヘルニア、股関節唇損傷、大腿骨寛骨臼インピンジメント、大腿骨頸部の疲労骨折、さらには泌尿器・婦人科疾患まで原因になり得るため、まず器質的疾患を除外する姿勢が重要です。治療は保存療法が基本で、痛みの出る動作を調整しながら体幹・骨盤・股関節の協調性を段階的に立て直します。
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