学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ33P102

理由で解く 柔道整復師

QJ33P102 柔道整復理論

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問102
問題
傷病と部位の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 第1ケーラー(Köhler)病-第2中足骨骨頭
2 モートン(Morton)病-足の舟状骨
3 二分靱帯損傷-踵立方関節背側
4 有痛性外脛骨-脛骨下端前縁
解答
正解3(二分靱帯損傷-踵立方関節背側)
解説

二分靱帯は踵骨前方突起から舟状骨・立方骨へ張るY字型の靱帯で、損傷部位は踵立方関節背側にあたる。正しいのは3である。

足部の疾患は名称と部位を一対一で結びつけて覚えると、この形式の出題で迷わない。二分靱帯は踵骨前方突起を起点に踵舟部と踵立方部に分かれ、足部を内がえし・底屈方向に捻ると引き伸ばされて損傷し、足背外側から踵立方関節背側にかけて圧痛が生じる。足関節外側靱帯損傷(前距腓靱帯)と受傷機転が似ているため紛らわしいが、圧痛点を外果前下方と足根部前外側で丁寧に分けて確認することで区別できる。

✗ 1. 誤り
第1ケーラー(Köhler)病-第2中足骨骨頭
第1ケーラー病は足の舟状骨に生じる骨端症で、幼児から学童期の男児に多い。第2中足骨骨頭に生じるのは第2ケーラー病(フライバーグ病)で、思春期の女子に多い。
✗ 2. 誤り
モートン(Morton)病-足の舟状骨
モートン病は第3・4趾間を中心とした足底趾神経の絞扼性障害で、部位は中足骨骨頭の間である。舟状骨ではない。
✓ 3. 正しい
二分靱帯損傷-踵立方関節背側
踵骨前方突起から舟状骨・立方骨へ広がる靱帯であり、圧痛は踵立方関節背側に一致する。内がえし・底屈での捻挫で損傷する。
✗ 4. 誤り
有痛性外脛骨-脛骨下端前縁
外脛骨は舟状骨内側にある過剰骨で、後脛骨筋腱が付着する部位に一致する。内くるぶしの前下方の骨性隆起として触れる。脛骨下端前縁ではない。
ポイント
  • 二分靱帯=踵骨前方突起から舟状骨・立方骨へ分かれるY字型靱帯。圧痛は踵立方関節背側。
  • 第1ケーラー病=足舟状骨の骨端症、第2ケーラー病(フライバーグ病)=第2中足骨骨頭。
  • モートン病=第3・4趾間の足底趾神経の絞扼。中足骨骨頭間に疼痛・しびれ。
  • 有痛性外脛骨=舟状骨内側の過剰骨。後脛骨筋腱の付着部で疼痛を生じる。
  • 内がえし捻挫では、外果前下方(前距腓靱帯)と足根部前外側(二分靱帯)の圧痛を分けて確認する。
比較表
疾患部位特徴
第1ケーラー病足の舟状骨幼児〜学童の骨端症
第2ケーラー病(フライバーグ病)第2中足骨骨頭思春期女子に多い
モートン病第3・4趾間の足底趾神経中足骨骨頭間の疼痛・しびれ
二分靱帯損傷踵立方関節背側内がえし・底屈の捻挫で受傷
有痛性外脛骨舟状骨内側後脛骨筋腱付着部の疼痛
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